イギリス郵船企業P&Oの経営史 一八四〇-一九一四 オンデマンド版
この書籍はオンデマンド版になります。オンデマンド本は通常の書籍とは異なりますので、初めての方はこちらをご覧下さい。
蒸気機関の発明は19世紀の交通・通信手段を一変させた。インド、オーストラリア等、海外植民地とイギリス本国の郵便にも汽船が使われ、時間は大幅に短縮されるようになった。1840年には郵船企業P&O(ペニンシュラ&オリエンタル)が設立され、政府との契約によって主にインド航路を担うようになる。本書はこのP&Oの設立から第一次大戦までの歴史を対象とし、政府との間で結んだ海上郵送契約の分析を行なうものである。その基本的な視座を提供するものは、企業分析におけるプリンシパル―エージェンシー理論である。P&O研究に画期となる斬新な仕事である。(2001年7月第1版第1刷発行)
序章 課題と分析視角
1 十九世紀の交通・通信革命
2 海上郵便輸送契約
3 分析視角と本書の構成
Ⅰ 郵船企業P&O成立前後
第1章 P&Oの成立にいたる経緯
1 P&Oの成立に関わる論点
2 インドへの汽船配船の試み
3 インドへの汽船交通の確立
4 P&Oの成立
第2章 東洋航路の開始
1 はじめに
2 新会社の資本構成とマネジメント体制
3 1985年契約の締結
4 トップマネジメントの後継者選出問題
Ⅱ 郵便輸送契約の諸相
第3章 郵便輸送契約の概観
1 おもな郵便輸送契約の一覧
2 政府の郵便輸送契約の原則的な考え方
第4章 1853年契約―コンプリヘンシィヴ・プランの実現とそのつまづき
1 はじめに
2 1853年契約の締結
3 1853年契約の変更と中断
4 初代業務執行取締役の手数料規定の変更
5 航路の再興
第5章 1868年契約―政府とパートナーシップの形成と解消
1 はじめに
2 1860年代末の経営危機
3 トップマネジメントの交替
4 1868年契約
5 おわりに
第6章 1874年契約―スエズ運河開通の余波
1 はじめに
2 スエズ運河開通による影響
3 トップマネジメントの交替
4 1874年契約
5 おわりに
第7章 1880年契約―政府部内の意見対立と入札の逆転
1 はじめに
2 1870年代前半までのオーストラリア郵便輸送契約
3 1880年インド・中国郵便輸送契約
4 1880年契約の分担金問題
第8章 1898年契約―政府との新たなパートナーシップの形成
1 はじめに
2 1888年オーストラリア契約
3 ジャクソン委員会の審議
4 セシル委員会の審議
5 新たなパートナーシップとマネジメント体制の変容
終章 契約、エージェントおよび<近代>
あとがき
引用文献
人名索引/船名索引/事項索引
1 十九世紀の交通・通信革命
2 海上郵便輸送契約
3 分析視角と本書の構成
Ⅰ 郵船企業P&O成立前後
第1章 P&Oの成立にいたる経緯
1 P&Oの成立に関わる論点
2 インドへの汽船配船の試み
3 インドへの汽船交通の確立
4 P&Oの成立
第2章 東洋航路の開始
1 はじめに
2 新会社の資本構成とマネジメント体制
3 1985年契約の締結
4 トップマネジメントの後継者選出問題
Ⅱ 郵便輸送契約の諸相
第3章 郵便輸送契約の概観
1 おもな郵便輸送契約の一覧
2 政府の郵便輸送契約の原則的な考え方
第4章 1853年契約―コンプリヘンシィヴ・プランの実現とそのつまづき
1 はじめに
2 1853年契約の締結
3 1853年契約の変更と中断
4 初代業務執行取締役の手数料規定の変更
5 航路の再興
第5章 1868年契約―政府とパートナーシップの形成と解消
1 はじめに
2 1860年代末の経営危機
3 トップマネジメントの交替
4 1868年契約
5 おわりに
第6章 1874年契約―スエズ運河開通の余波
1 はじめに
2 スエズ運河開通による影響
3 トップマネジメントの交替
4 1874年契約
5 おわりに
第7章 1880年契約―政府部内の意見対立と入札の逆転
1 はじめに
2 1870年代前半までのオーストラリア郵便輸送契約
3 1880年インド・中国郵便輸送契約
4 1880年契約の分担金問題
第8章 1898年契約―政府との新たなパートナーシップの形成
1 はじめに
2 1888年オーストラリア契約
3 ジャクソン委員会の審議
4 セシル委員会の審議
5 新たなパートナーシップとマネジメント体制の変容
終章 契約、エージェントおよび<近代>
あとがき
引用文献
人名索引/船名索引/事項索引