イギリス郵船企業P&Oの経営史 一八四〇-一九一四 オンデマンド版

イギリス郵船企業P&Oの経営史 一八四〇-一九一四 オンデマンド版
著者 後藤 伸
ジャンル 経済
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2017年7月
ISBN 978-4-326-98298-1
判型・ページ数 A5・392ページ
定価 6,160円(税込)
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蒸気機関の発明は19世紀の交通・通信手段を一変させた。インド、オーストラリア等、海外植民地とイギリス本国の郵便にも汽船が使われ、時間は大幅に短縮されるようになった。1840年には郵船企業P&O(ペニンシュラ&オリエンタル)が設立され、政府との契約によって主にインド航路を担うようになる。本書はこのP&Oの設立から第一次大戦までの歴史を対象とし、政府との間で結んだ海上郵送契約の分析を行なうものである。その基本的な視座を提供するものは、企業分析におけるプリンシパル―エージェンシー理論である。P&O研究に画期となる斬新な仕事である。(2001年7月第1版第1刷発行)

序章 課題と分析視角
 1 十九世紀の交通・通信革命
 2 海上郵便輸送契約
 3 分析視角と本書の構成

Ⅰ 郵船企業P&O成立前後
第1章 P&Oの成立にいたる経緯
 1 P&Oの成立に関わる論点
 2 インドへの汽船配船の試み
 3 インドへの汽船交通の確立
 4 P&Oの成立

第2章 東洋航路の開始
 1 はじめに
 2 新会社の資本構成とマネジメント体制
 3 1985年契約の締結
 4 トップマネジメントの後継者選出問題

Ⅱ 郵便輸送契約の諸相
第3章 郵便輸送契約の概観
 1 おもな郵便輸送契約の一覧
 2 政府の郵便輸送契約の原則的な考え方

第4章 1853年契約―コンプリヘンシィヴ・プランの実現とそのつまづき
 1 はじめに
 2 1853年契約の締結
 3 1853年契約の変更と中断
 4 初代業務執行取締役の手数料規定の変更
 5 航路の再興

第5章 1868年契約―政府とパートナーシップの形成と解消
 1 はじめに
 2 1860年代末の経営危機
 3 トップマネジメントの交替
 4 1868年契約
 5 おわりに

第6章 1874年契約―スエズ運河開通の余波
 1 はじめに
 2 スエズ運河開通による影響
 3 トップマネジメントの交替
 4 1874年契約
 5 おわりに

第7章 1880年契約―政府部内の意見対立と入札の逆転
 1 はじめに
 2 1870年代前半までのオーストラリア郵便輸送契約
 3 1880年インド・中国郵便輸送契約
 4 1880年契約の分担金問題

第8章 1898年契約―政府との新たなパートナーシップの形成
 1 はじめに
 2 1888年オーストラリア契約
 3 ジャクソン委員会の審議
 4 セシル委員会の審議
 5 新たなパートナーシップとマネジメント体制の変容

終章 契約、エージェントおよび<近代>

あとがき
引用文献
人名索引/船名索引/事項索引

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