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アリストテレスと形而上学の可能性 [オンデマンド出版]

弁証術と自然哲学の相補的展開

アリストテレスと形而上学の可能性
著者、編者、訳者など 千葉 恵
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-98275-2
出版年月 2017年9月
判型・ページ数 A5判・440ページ
定価 本体8,000円+税
在庫 オンデマンド制作
 

内容説明

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アリストテレスは「万学の祖」と呼ばれるが、それは単に彼が世界のあらゆる事柄に関心をもったというに留まらない。彼の学問の区分は対象の相違に基づき、対象の相違はアプローチの違いをもたらす。自然学、形而上学、弁証術等が、こうして区別され集成されてくる。本書はアリストテレスの方法論のうち、後に論理学と呼ばれる分野(ロギコース)を中心にそれと補い合う「ピュシコース(自然学上)」「アナリュティコース(分析論上)」をとりあげ、アリストテレス哲学の土台部分の再構築を試みる。二千年に亙り西欧的な知の中核であり続けた頭脳との時を越えた対話。(2002年2月第1版第1刷発行)

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目次

献辞
まえがき――読者諸賢に
凡例

序章 アリストテレス哲学における方法論――ロギケー(形式言論構築術)の展開
 1.1 はじめに
 1.2 探求姿勢と理論学の区分
 1.3 教養:GeneralistとSpecialist
 1.4 方法としての弁証術と弁証家の実践
 1.5 「ロギコース」「ピュシコース」そして「アナリュティコース」
 1.6 「形式言論構築術」の展開と位置
 1.7 ロギコースとピュシコースの本来的な機能の場
 1.8 『自然学』『天体論』における無限の問題とロギコスな存在要請
 1.9 ロギコス推論の評価
 1.10 「アナリュティコース」の基礎
 1.11 普遍的存在論の方法
 1.12 論証理論と自然学的実践
 1.13 弁証術と第一哲学
 1.14 結論
 註

I 弁証術

第二章 論理学の基礎技術──三段論法の起源
 2.1 はじめに
 2.2 三段論法の四起源説
 2.3 推論の歴史と三段論法の特徴
 2.4 『詭弁的論駁』34章における証言
 2.5 「分析学」としての弁証術
 2.6 端的な推論と推論の諸能力
 2.7 「われわれはこの企てに生起したことを忘れてはならない」
 2.8 分割法
 2.9 イデア原因論
 2.10 トポス論
 2.11 比例論
 2.12 結論
 註

第三章 本質──その弁証術的な導入の文脈と意味
 3.1 はじめに
 3.2 弁証術と哲学の連続と不連続
 3.3 「本質」の術語化のソクラテス的な文脈
 3.4 「定義的」なプレディカビリア
 3.5 「本質」の弁証術における機能
 3.6 定義論のトポス
 3.7 本質(ギリシア語表記)の言語分析
 3.8 定義論のアポリアと『トピカ』の限界
 3.9 『形而上学』Z巻における本質探求
 3.10 本質の非因果論的存在
 3.11 結論
 註

II 弁証術と自然哲学の架橋──因果論的展開

第四章 論証と定義──アカデメイアにおける探究論の文脈
 4.1 はじめに
 4.2 「何であるか」と「何故にか」の探究の歴史
 4.3 探究項目の構文上の分析
 4.4 論証言語における発見知の把握
 4.5 アカデメイアにおける定義と論証の非関連性克服の試み
 4.6 因果論的展開 I
 4.7 因果論的展開 II
 4.8 新しい定義論
 4.9 「本質は中項であることによって根拠である」
 4.10 本質と根拠
 4.11 結論
 註

III 自然哲学

第五章 目的論的自然観──目的論的説明と機械論的説明の両立様式
 5.1 はじめに
 5.2 自然物のボトムアップおよびトップダウンな記述
 5.3 複製機構:「最も自然なこと」
 5.4 自然淘汰と「何かの妨げがなければ」
 5.5 秩序ある生成過程による目的因の存在証明
 5.6 失敗による目的因の存在証明
 5.7 端的必然性と条件的必然性の両立
 5.8 生成(通時的視点)ロゴス(共時的視点)
 5.9 動物の発生と部分
 5.10 現実態にあるロゴスによる生成の支配
 5.11 結論
 註

第六章 魂──魂体の一性と存在論的差異
 6.1 はじめに
 6.2 魂の定義
 6.3 同名異義原理
 6.4 心身論のパズルとその解決
 6.5 生成と存在の可能性の区別によるもう一つの解決
 6.6 集積的全体と統一的全体における存在論的差異
 6.7 結論
 註

終章 形而上学の可能性──現実態における「二重の指示」
 7.1 はじめに
 7.2 喫緊のアポリア
 7.3 原理への説明論的アクセス
 7.4 生成消滅過程を経ることのない原理
 7.5 類比的に語られる原理と生成次元
 7.6 質料は何であり、いかに存在するのか
 7.7 形相は何であり、いかに存在するのか
 7.8 本質を説明する形相
 7.9 指示の二重性
 7.10 個体実体と普遍
 7.11 結論
 註

あとがき
文献表
索引

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