ホーム > 日本政治とカウンター・デモクラシー

日本政治とカウンター・デモクラシー

日本政治とカウンター・デモクラシー

現在の日本において民主主義は機能しているのであろうか。国会の外で叫ばれるもう一つの民主主義を通して、日本の政治を捉えなおす。

著者、編者、訳者など 岩井 奉信 編著
岩崎 正洋 編著
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30261-1
出版年月 2017年11月
判型・ページ数 A5判・304ページ
定価 本体3,700円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

原発・安保法制・沖縄基地問題・憲法改正といった論点と、カウンター・デモクラシーをめぐる国内外の潮流やその担い手の動向を軸に、民主主義とは何かを改めて問いなおす。現在の日本においてみられる「国会内民主主義」と「国会外民主主義」の相克を多角的に描き、カウンター・デモクラシーの現在と今後の可能性を検討する。

このページのトップへ

目次

はしがき

序 章 現代日本における議会制民主主義の限界[岩井奉信]
 1.岐路に立つ議会制民主主義
 2.日本型議会の構図
 3.時間をめぐるかけ引き
 4.党議拘束と与党審査
 5.安倍政権と官邸主導
 6.今後の展望

第1部 現代日本の政治過程

第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程[松浦淳介]
 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響
 2.政治的環境と政策決定の「場」
 3.エネルギー基本計画の改定過程
 4.原子力規制組織の改編過程
 5.政権交代と原子力政策の継続性

第2章 安保法制をめぐる政治過程[木下 健]
 1.安保法制の国会審議
 2.立法過程とコミュニケーション戦略
 3.分析枠組み
 4.野党質疑の差異
 5.与党主導による決着

第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程[杉浦功一]
 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義
 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図
 3.沖縄の米軍基地問題の起源
 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷
 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開
 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ
 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆

第4章 憲法改正をめぐる政治過程[柳瀬 昇]
 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立
 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会
 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議
 4.主な憲法改正の論点
 5.憲法改正問題の本質

第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面

第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?[山本達也]
 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり
 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割
 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況
 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論
 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み
 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望

第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開[浅井直哉]
 1.カウンター・デモクラシーの広がり
 2.第一期:反原発デモの噴出
 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ
 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ
 5.特異な集団としてのSEALDs
 6.カウンター・デモクラシーの共通点

第7章 カウンター・デモクラシーの担い手[岡田陽介]
 1.カウンター・デモクラシーと政治参加
 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド
 3.データの概要
 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査)
 5.大学生調査による分析
 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者

第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育[松田憲忠]
 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル
 2.主権者教育の焦点
 3.カウンター・デモクラシーの含意
 4.主権者教育への期待
 5.カウンター・デモクラシーの行方

終 章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間[岩崎正洋]
 1.民主主義の揺らぎ
 2.カウンター・デモクラシー論
 3.日本のカウンター・デモクラシー
 4.カウンター・デモクラシーの行方

人名索引
事項索引
執筆者紹介

このページのトップへ