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権威主義体制と政治制度 新刊

「民主化」の時代におけるエジプトの一党優位の実証分析

権威主義体制と政治制度

権威主義の国家に政党政治はあるのか? 一党優位が確立して崩壊していくまでの政党システムの変化を、実証的に論じる。

著者、編者、訳者など 今井 真士
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30260-4
出版年月 2017年10月
判型・ページ数 A5判・352ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

権威主義体制の一党優位はどのような条件で確立するのか? 一党優位の政党システムでは与野党間、与党勢力内、そして野党勢力内でどのような角逐と協力が見られ、その振る舞いはどのような制度に規定されるのか? 第一共和制前後のエジプトに主に注目し、「アラブの春」以後も射程に入れて、中東地域を比較政治学の俎上に載せる。

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目次

第1章 序  論
●中東地域を比較政治学の俎上に載せる
 1.権威主義体制下の一党優位という論点
 2.観察の宝庫としての中東地域
 3.各章の構成

第2章 一党優位の概念的領域と理論的系譜
●権威主義体制の全体像と多様性を把握する
 1.政治体制の分類枠組みと政党制度の捉え方
 2.政治体制の時代的趨勢と理論的系譜
 3.権威主義体制下の一党優位の判断基準

第3章 権威主義体制下の一党優位の確立過程
●制度選択と「優位の好循環」をめぐる経路依存
 1.問いの設定:与党組織の短期的機能から長期的発展へ
 2.理論的枠組み:一党優位の長期的分岐
 3.事例分析:エジプト第一共和政(1953~2000年)
 4.制度進化の分析対象としての一党優位

第4章 権威主義体制下の一党優位と体制変動
●競合性の制度化の効果
 1.問いの設定:政党間の競合性の制度化を体系的に捉え直す
 2.仮説の導出:権威主義体制下の政党政治に関する理論的蓄積
 3.仮説の検証:競合性の制度化の計量分析
 4.権威主義体制下の与党勢力の多様性という論点
 補論:民主主義体制下における政党間の競合性の因果効果

第5章 権威主義体制下の一党優位と名目的合意形成
●協議の場の制度設計とその効果の多様性
 1.問いの設定:与野党間の協議の場の併設
 2.理論的枠組み:合意形成の制度設計と効果の多様性
 3.事例分析
 4.制度としての合意形成

第6章 権威主義体制下の一党優位と選挙前連合
●政党間の競合性と政治制度の効果
 1.問いの設定:野党勢力の連合形成をめぐる2つの逆説
 2.理論的枠組み:権威主義体制下の連合形成の位置付けと背景
 3.仮説の導出:野党勢力の連合形成の論理
 4.仮説の検証:競合性と政治制度の計量分析
 5.事例分析:エジプト第一共和政(2005年・2010年)
 6.権威主義体制下の連合形成を取り巻く多様な文脈
 補論:2010年人民議会選挙以後の連合形成と体制変動前夜

第7章 憲法起草と暫定政権期の政党政治
●一党優位破綻後の政党システムの変化
 1.問いの設定:暫定政権という文脈
 2.理論的枠組み:多党化と協議・協調の綱引き
 3.事例分析:エジプト第二次暫定政権(2011~2012年)
 4.暫定政権期と体制形成期

第8章 結  論
●権威主義体制下の政党政治の多様性
 1.一党優位の一般的知見の整理
 2.エジプトの個別事例的知見の整理とその援用
 3.今後の論点

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

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