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いかにして思考するべきか? 新刊

言葉と確率の思想史

いかにして思考するべきか?

哲学とは寓話ではなく対話である。対話を通して見出だされるのは知識ではなく思考である。「思考すること」について思考する哲学。

著者、編者、訳者など 船木 亨
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-15446-3
出版年月 2017年7月
判型・ページ数 四六判・296ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

デカルトの方法論的思考には言葉が思考に反作用することを軽く見る欠陥があった。その後、思考は言葉でする計算にすぎないとの主張まで現われた。それに対し、言葉以前にも確率論的な思考があるとするヒュームもいた。言葉の上だけの思考、言葉の下の単なる直感ではない、今日での本当の意味での思考がどのようなものかを論じる。

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目次

はじめに

序論

第一章 デカルト的思考
「わたしは思考する、それゆえにわたしは存在する」という言葉は有名であるが、正確にはどのようなことを意味するのだろうか。
 1 わたしは存在する
 2 論理的帰結ではない
 3 世界夢幻論
 4 夢のなかの〈わたし〉
 5 夢か現実か
 6 〈わたし〉の意識
 7 存在と思考
 8 形と数
 9 機械仕掛の宇宙

第二章 なぜひとは間違えるのか
誤謬は知識の不足によるだけでなく、もっと積極的な、言葉が関与する要因があるのではないだろうか。
 10 感覚と想像
 11 心の強弱
 12 誤謬の原理
 13 知覚と言葉の観念
 14 言葉と理性
 15 狂人と言葉
 16 言語の否定
 17 市場のイドラ
 18 思考されないもの
 19 臆見と真理
 20 言葉の謎
 21 哲学と言葉

第三章 言語論の歴史
デカルト以降、思考に影響を与えるものとして、言語がどのようにして成立したのかが探求されはじめた。
 22 形而上学
 23 思考と言葉
 24 一七世紀の言語観
 25 チョムスキーの言語論
 26 デカルト自身による批判
 27 普遍言語の迷宮
 28 エクリチュール
 29 言語起源論の登場
 30 モーペルチュイの言語論
 31 バークリの言語論
 32 コンディヤックの言語論
 33 自然と理性の交叉

第四章 思考に先立つ言葉
「言葉とは何か」についての答えが出ないのは、言葉についての思考、また言葉自身が政治的なものを巻き込んでいるからではないか。
 34 言葉の自然
 35 ヘルダーの言語論
 36 ルソーの言語論
 37 科学的言語学
 38 フンボルトの言語論
 39 言葉と国語
 40 国語イデオロギー
 41 言語起源論再考
 42 言葉の起源
 43 言葉と倫理
 44 ベンタムの言語論
 45 現前の欲望
 46 思考と言語

第五章 言葉に先立つ思考
言語表現にそのまま表わされる思考はないとすれば、思考を言葉以前の経験に求めるほかはないのではないか。
 47 言語とその理論との関係
 48 言語による心
 49 快苦と合理性
 50 言葉のしたの思考
 51 ヒュームの自然哲学
 52 確率論的思考
 53 パスカルの賭け
 54 オネットム
 55 不確実なデカルト
 56 想像の論理学
 57 蓋然性の原理
 58 必然と偶然
 59 確率の確率
 60 デカルトとヒューム

第六章 蓋然性と言語
言葉以前の経験がどのようにして言語に出会い、言語のもとでしか思考できなくなるのか、言語のもとでどのような経験をすべきなのか。
 61 思考と言葉
 62 蓋然的なものの判断
 63 言葉と感覚
 64 記号の二重性
 65 手探りと掛け声
 66 始原的声と記号
 67 概念としての言葉
 68 言葉と感情
 69 言葉の暴力
 70 声と言語
 71 言葉を改変する思考
 72 言葉における超越

あとがき
人名索引

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