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明治・大正期の科学思想史 新刊

明治・大正期の科学思想史

『昭和前期の科学思想史』、『昭和後期の科学思想史』に続き、明治以降の我が国の科学思想史を通覧するシリーズ三部作最終巻。

著者、編者、訳者など 金森 修
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10261-7
出版年月 2017年8月
判型・ページ数 A5判・472ページ
定価 本体7,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

明治以降、ほぼ現代に至る我が国の科学思想史――西洋思想との遭遇、対峙、咀嚼、展開などの諸相を含む科学思想史を通覧する基本的テクスト。科学思想史は科学文化史でもあるという前提のもと、科学的記述に踏み込み過ぎず多様な読者が通読できるリーダブルなものとして構成。昨年逝去した金森修が構想、執筆者を集めた最後の編集本。

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目次

序 章[橋本明]

第一章 国民と実学──「啓蒙」と「戯作」の交点[金子亜由美]
 はじめに
 第一節 「人民」から「国民」へ──福澤諭吉の「国民」像
 第二節 「学者」にして「経営者」──「私立」の背後にあるもの
 第三節 「人間普通の実学」としての「学問」──儒学批判と「窮理」の精神
 第四節 「実学」の無意識──症候としての「戯作」
 第五節 「戯作」を書く啓蒙家──「かたわ娘」論
 おわりに

第二章 山川健次郎の科学思想と尚武主義──物理学・社会学・富国強兵[夏目賢一]
 はじめに
 第一節 明治初期──学問における物理学の位置づけ
 第二節 明治後期──近代化の進展と日露戦争
 第三節 大正期──第一次世界大戦と尚武主義
 おわりに──理学による国家の発展と尚武主義

第三章 横井時敬の農学[藤原辰史]
 はじめに──農界の巨星、墜つ
 第一節 横井時敬とは誰か
 第二節 農学とその周縁
 第三節 農学のかたち──『合関率』から
 おわりに

第四章 明治・大正期の地理的知──朝鮮半島の地誌と旅行記をめぐって[米家泰作]
 はじめに
 第一節 半島に向かう地理的知
 第二節 戦争と併合の地理的知
 第三節 朝鮮の地誌と地理的植民地論──矢津昌永と田淵友彦
 おわりに

第五章 宇宙と国粋──三宅雪嶺のコスミズム[奥村大介]
 はじめに
 第一節 来歴
 第二節 前提的評価
 第三節 絢爛たる知の銀河──『宇宙』
 おわりに──奇妙な常識人の肖像

第六章 帝國大學と精神病学と精神病者──明治・大正期における精神病治療思想の系譜[橋本明]
 はじめに
 第一節 下田光造のライフコース
 第二節 精神病学の黎明──京都と東京
 第三節 帝國大學という舞台
 第四節 精神病学の教育と研究
 第五節 もうひとつの精神病学
 第六節 精神病者の治療と処遇の法制度
 第七節 「治療の場所」をめぐって
 おわりに

第七章 天変地異をめぐる科学思想──関東大震災と科学啓蒙者たちを中心に[中尾麻伊香]
 はじめに──天変地異と科学啓蒙
 第一節 鯰から科学へ──地震学の誕生
 第二節 天譴論──関東大震災とメディア
 第三節 科学界の反応──関東大震災と科学啓蒙
 第四節 自然を征服する──予言と地震学者
 おわりに──科学と天譴

第八章 千里眼は科学の分析対象たり得るか──心理学の境界線をめぐる闘争[一柳廣孝]
 はじめに
 第一節 今村新吉「透視に就て」の問題機制
 第二節 千鶴子の透視実験と各学問ジャンルの対応の諸相
 第三節 念写の登場と京大光線の発見
 第四節 千里眼は科学の分析対象たり得るか

おわりに
あとがき[橋本明]
附記[奥村大介]
文献表
事項索引
人名索引
執筆者紹介

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