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イギリスとヨーロッパ

孤立と統合の二百年

イギリスとヨーロッパ

ヨーロッパであってヨーロッパでない島国のジレンマ。そこには、日本の針路と国際政治の本質への示唆が満ち満ちている。

著者、編者、訳者など 細谷 雄一
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-35144-2
出版年月 2009年1月
判型・ページ数 376ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書は、1815年のウィーン会議から現在までのイギリスとヨーロッパとの国際関係を、高い研究水準を保ちながら概観する歴史読み物である。自分を「ヨーロッパ人」とは考えていないイギリスのアイデンティティーが「孤立」と「統合」のあいだを揺れ動くさまを、ダイナミックに描ききる。

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目次

はしがき[細谷雄一]

序章 歴史のなかのイギリスとヨーロッパ[細谷雄一]

第1章 ヨーロッパ協調から世界大戦へ 一八一五─ 一九一四年──「不実の白い島」の呪縛──[君塚直隆]
 1 「長い十八世紀」の終焉と大国イギリスの登場
 2 ウィーン体制下のイギリス外交
 3 パーマストンと会議外交の時代
 4 ビスマルク体制と「光栄ある孤立」
 5 「街から灯が消えていく」──世界大戦への道

第2章 「新しいヨーロッパ協調」からシューマン・プランへ 一九一九─五〇年──世界戦争の時代のイギリスとヨーロッパ──[細谷雄一]
 1 戦後ヨーロッパ秩序とイギリス
 2 ロカルノ会議からミュンヘン会談へ
 3 第二次世界大戦と「西欧ブロック」構想
 4 英仏協調の終焉?──シューマン・プランへいたる英仏関係

第3章 超国家的統合の登場 一九五〇─五八年──イギリスは船に乗り遅れたのか?──[益田実]
 1 「失われた機会」を求めて
 2 超国家的統合プラン登場前夜
 3 反発から協力への苦渋の選択──アトリー政権と二つの統合プラン
 4 統合の限界と協力関係の限界──チャーチル政権と二つの統合プラン
 5 「ヨーロッパの再発進」──共同市場構想の船出
 6 プランG──FTA構想による対抗とその挫折
 7 あらかじめ失われていた機会?

第4章 第一次EEC加盟申請とその挫折 一九五八─六四年──「三つのサークル」ドクトリンの段階的再編──[小川浩之]
 1 ヨーロッパFTAからEFTAへ
 2 第一次EEC加盟申請への道
 3 第一次EEC加盟交渉とその挫折

第5章 第二次EEC加盟申請とその挫折 一九六四─七〇年──イギリスの緩やかな方向転換──[芝崎祐典]
 1 経済的困難と役割の模索
 2 緩やかな方向転換──二回目のEEC加盟申請
 3 挫折

第6章 米欧間での揺らぎ 一九七〇─七九年──ヨーロッパになりきれないイギリス──[橋口豊]
 1 「新たなパワー・ベース」としての統合ヨーロッパ
 2 大西洋同盟内の主導権をめぐる対立
 3 EC残留とデタントの後退

第7章 冷戦とデタントのなかで──CSCEへの道とイギリスの役割意識 一九五一─七九年──[齋藤嘉臣]
 1 サミットの夢とチャーチル、イーデン、マクミラン
 2 ウィルソン政権のデタント政策
 3 ヒース政権とCSCE

第8章 サッチャーとドロール 一九七九─九〇年──劇場化されるヨーロッパ──[遠藤乾]
 1 「ヨーロッパの政党」──野党時代の親欧州的スタンス
 2 「お金を返して」──フォンテーヌブローへの道
 3 「自由なヨーロッパ」──市場統合、単一議定書、ドロール・パッケージ
 4 「社会は存在しない」──サッチャーとドロールの世界観の衝突
 5 「氷は解ける時が危ない」──冷戦終結とドイツ統一
 6 「ノー、ノー、ノー」──通貨統合、政府間会議、孤立と凋落

第9章 メージャーとマーストリヒト条約 一九九〇─九七年──調整型リーダーシップの功罪──[力久昌幸]
 1 メージャーのリーダーシップ
 2 マーストリヒト条約交渉過程
 3 ERM離脱とマーストリヒト条約批准過程
 4 党内対立の激化と保守党支配の終焉

第10章 ブレアとヨーロッパ 一九九七─二〇〇七年──「お節介なネオコン性」──[鈴木一人]
 1 ブレア政権の「ネオコン性」
 2 スタートダッシュ──「ネオコン性」への喝采
 3 九・一一とアメリカの「ネオコン性」との出会い
 4 失ったヨーロッパでのリーダーシップ
 5 イギリスとヨーロッパのこれから──むすびにかえて

あとがき[細谷雄一]
引用・参考文献
戦後イギリス総選挙結果
関連年表
事項索引
人名索引
執筆者紹介

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