ホーム > 熟議の理由

熟議の理由

民主主義の政治理論

熟議の理由
著者、編者、訳者など 田村 哲樹
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30174-4
出版年月 2008年3月
判型・ページ数 A5判・212ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

過少と過剰のなかで、不満や冷笑の対象になる民主主義──にもかかわらず、なぜ誰もが民主主義者なのか。考えうる民主主義論としての「熟議民主主義」を探求する。

民主主議理論の熟議的転回。リベラル・デモクラシー「勝利」以後の「分断された社会」なればこそ、「なぜ民主主義なのか」と問わねばならない。その核心とは、利益集団間の妥協や多数派支配では決してない。人びとは対話や討議のなかで自らの意見や判断を変化させていく──熟議を通じた合意の形成にこそ、「民主主義の核心」はある。

このページのトップへ

目次

まえがき
序論

第1章 なぜ民主主義なのか?
 第1節 「統治能力の危機」論再考
 第2節 再帰的近代化と民主主義の必要性
 第3節 「分断された社会」と「脱社会化」という問題

第2章 現代民主主義理論における分岐
 第1節 熟議民主主義・確実性・理性
 第2節 闘技民主主義・不確実性・情念
 第3節 小括

第3章 接点の模索
 第1節 熟議民主主義における自己批判
 第2節 闘技民主主義における合意の契機
     ──民主主義的シティズンシップ論を中心に

第4章 分岐以後の民主主義モデルへ
 第1節 情念の導入
 第2節 利益の復権
 第3節 選好の変容再考 ──1.「紛争の次元についてのコンセンサス」と二重効用論
 第4節 選好の変容再考 ──2. 結論レベルにおける「異なる理由に基づく同意」の可能性
 第5節 強制と権威の正当化
 第6節 小括──分岐以後の民主主義モデルと残された論点

第5章 熟議民主主義の多層的深化
 第1節 制度的次元
 第2節 非制度的次元

第6章 規範理論と経験的研究との対話可能性
 第1節 事実と価値の分離を超えて?
 第2節 熟議民主主義の経験的研究の展開
 第3節 規範理論における経験的契機
 第4節 「対話可能性」についての考察
 第5節 事実と価値の間の政治学

結論
参考文献
あとがき
人名索引/事項索引

このページのトップへ