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心理学入門一歩手前

「心の科学」のパラドックス

心理学入門一歩手前

心理学とは何を、どのように研究する学問なのか。多くの学生が入学後に気づく、イメージと実態の大きなギャップを埋める。

著者、編者、訳者など 道又爾
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-29890-7
出版年月 2009年3月
判型・ページ数 224ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

心理学の各分野を解説した入門書や概論書は多いが、では心理学とはそもそも何を対象とした、どのような学問なのか。これまであまり取り上げられなかったこの問題に対して、その成立過程から現代へとつながる道筋を辿りつつ、心理学の根本を探る。心理学をこころざす学生が入門書や概論書に触れる「一歩手前」の地点を改めて見直す。

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目次

序 章 学問としての心理学
 1 はじめに
 2 心理の学と心の理学
 3 本書の目的

第一章 心について考える
 1 「心」の語源
 2 心の三つの問題
 3 古代の心観
 4 現代の心観

第二章 現代心理学の姿
 1 心理学の対象と方法
 2 具体例――誤った信念課題
 3 現代心理学の諸分野とその関係――二重四環モデル
 4 心理学の四つの方法
 5 基礎と応用?
 6 対象と方法による統合

第三章 科学について考える
 1 科学とは何か
 2 一七世紀における近代科学の成立
 3 二つの世界観
 4 一九世紀における第二次科学革命
 5 「科学的」とはどういうことか
 6 科学は普遍的で絶対的な真理をもたらすのか

第四章 心理学の誕生
 1 経験論哲学
 2 医学における精神病理学の形成と力動精神医学の登場
 3 アメリカ合衆国における社会科学の形成
 4 ダーウィンによる進化論の確立
 5 四つの源流から二〇世紀の心理学へ

第五章 「科学的心理学」への道
 1 スピリチュアリズムとの決別
 2 意識心理学の問題
 3 行動主義宣言
 4 操作主義の確立
 5 チューリング・テスト
 6 認知革命

第六章 素朴実在論と中枢主義の克服――現代心理学の課題 (1)
 1 観念論と実在論
 2 素朴な実在論と認知システムの目標
 3 ハイデガーの存在論と認知システムの目標
 4 脳はいかにして身近なものを気遣うか
 5 まとめ

第七章 ギブソンの存在論――現代心理学の課題 (2)
 1 アフォーダンス
 2 直接知覚
 3 ギブソン批判
 4 ギブソンの「誤読」問題
 5 ギブソンの視覚理論は汎種的なものである
 6 間接知覚論と近代心理学

第八章 仏教の心観と存在論
 1 仏陀の教え
 2 唯識思想と存在論
 3 縁起説
 4 まとめ

あとがきにかえて――心の発見とアリストテレス的進化

事項索引
人名索引

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