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経験のメタモルフォーゼ [教育思想双書]

〈自己変成〉の教育人間学

経験のメタモルフォーゼ

人間形成における経験の意味とは何か。人が様々な外部と出会う中、自己と他者が織り成す、物語の構築と解体のプロセスを問い直す。

著者、編者、訳者など 高橋勝
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-29881-5
出版年月 2007年8月
判型・ページ数 四六判・260ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

人が生きるということは、他者との間に何らかの物語を構築し、それを共有したり、破壊させたり、綻びを繕ったりしつつ物語を編み直し続ける営みである。経験、関係、空間などのキーワードをもとに、人間という生のかたちの変成の問題を人間学的に考察し、教育や子育ての問題を、変成し合うダイナミズムの中で、巨視的に捉え論じる。

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目次

はしがき

序 章 経験のメタモルフォーゼ――〈自己変成〉の教育人間学
 1 流動し変成する生命
 2 相互変成体としての生
 3 「生きられた世界」とその変成
 4 異邦と故郷
 5 越境と他者
 6 経験のメタモルフォーゼ

第一章 変成される世界――秩序を無化する経験
 1 諸刃の剣としての経験――日常とカオスの裂け目
 2 否定の経験
 3 根源的な生活世界の経験
 4 変成される世界

第二章 人間形成における「関係」の解読――経験・ミメーシス・他者
 1 〈教師―生徒〉関係というアポリア
 2 「生きられた時間」とライフサイクル――台形型と円環型
 3 構成された社会的世界への参入
 4 経験とミメーシス
 5 迷路に迷い込む経験
 6 異界と遊ぶ子ども
 7 人間形成における「関係」の多次元性――子どもと老人をつなぐ物語

第三章 受苦的経験の人間学
 1 負担軽減としての経験
 2 経験の原初的構造
 3 経験と他者
 4 受苦的経験と臨床知の感得

第四章 脱中心化運動としての教育人間学――Ch.ヴルフの歴史的教育人間学の地平
 1 「教える―学ぶ」という関係図式
 2 脱中心化運動としての教育人間学
 3 教育人間学の多種多様な展開
 4 歴史的教育人間学の地平
 5 教育人間学の今後の展開

第五章 「発達」からメタモルフォーゼへ
 1 「発達」というまなざし
 2 世界の変成
 3 「発達」からメタモルフォーゼへ

第六章 異化作用としての経験
 1 経験のパラドックス
 2 構築された「現実」の流動性
 3 homo patiens
 4 「現実」の動的な編み直し

第七章 子どもが生きられる空間
 1 機能化された都市空間
 2 子どもが経験する空間
 3 子どもが生きられる空間

終 章 子どもの自己形成空間
 1 子どもの自己形成空間
 2 情報・消費社会と子ども
 3 自己決定主義の陥穽
 4 家庭、学校、地域をすり抜ける子ども

初出一覧
あとがき
参考文献一覧
事項索引
人名索引

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