ホーム > ブーバー対話論とホリスティック教育

ブーバー対話論とホリスティック教育 [教育思想双書]

他者・呼びかけ・応答

ブーバー対話論とホリスティック教育

ホリスティック教育の「全体性」及び「聖なるもの」と正面から向き合いそれを再定義する試み。人間形成における「関係性」を論じる。

著者、編者、訳者など 吉田敦彦
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-29880-8
出版年月 2007年3月
判型・ページ数 四六判・308ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

ブーバーの対話的全体観は、向かい合う二人ずつの対話的関係の中に、全体性の生起をみる。「対話」を通した「人間形成」を志向して、その責を自らに課すのが「教育」である。〈他者〉としての被教育者と対話する教育者がいかに〈全体としての人間〉へと形成されるかという、ブーバーの対話的人間形成論の深淵に迫る思索。

このページのトップへ

目次

はしがき

序 章 ホリスティック教育からブーバーへの問いかけ

第I部 「聖なるもの(ホーリネス)」とブーバーの対話論――他者に応答する対話の深層

第一章 聖なるものへの狭き尾根道――近代合理主義と伝統宗教の狭間で
 1 現代の思想状況とブーバーの「狭き尾根道」
 2 ホリスティック教育論における「聖なるもの」
 3 「〈自己〉実現」論から「魂への配慮」論へ――J.ミラーの場合
 4 「知性的な信仰者」とスピリチュアリティ――N.ノディングスの場合
 5 他者との対話の聖なる深みへ――M.ブーバーの場合

第二章 出会いと対話の聖なる深み――〈世界〉の語る言葉への応答
 1 他者との出会い――現在する〈世界〉の開示
 2 出会いから対話へ――沈黙の深みで聴かれる言葉
 3 応答する対話――〈間〉に生成する言葉への応答
 4 出会いと対話の深層――聖なる言葉への応答

第三章 〈我―汝〉と〈我―それ〉の二重性――人間存在の高貴な悲劇
 1 人間の世界への関係の根本的二重性
 2 〈我―それ〉関係の定義
 3 〈我―汝〉関係の定義
 4 二重的関係性の相補的意義

第四章 汝への呼びかけと応答――神秘主義から日常のなかの対話へ
 1 宗教性への微妙なスタンス
 2 〈我―汝〉関係への批判と「対話」概念
 3 神秘主義から「日常のなかの対話」へ
 4 語りかけ、応答する対話の聖なる深み

第II部 「全体性(ホールネス)」とブーバーの人間形成論――〈全体としての人間〉の対話的形成

第五章 全体性への第三の道――個人主義と全体主義、そして対話的全体観
 1 一九世紀「生の哲学」に連なる教育学の系譜
 2 「全体観の教育」と全体主義
 3 全体主義を回避するブーバーの「全体性」
 4 第三の立場──「二人ずつ存在」による対話的全体観

第六章 〈全体としての人間〉の対話的実現――他者との間の距離と関わり
 1 〈向かい合う二人〉の距離と関わり
 2 他者の他者性を介した全体性
 3 「間の場」の展開としての「対話」
 4 〈向かい合う二人〉の対話的人間形成論へ

第七章 対話的な援助関係の特質――非対称な応答責任と形成力の確証
 1 「自由派」と「強制派」に対するブーバーの異議
 2 援助的関係の非対称な現実
 3 「受容」から「潜在力の確証」へ
 4 人間形成の方向を確証する対話

第八章 対話的人間形成論の要諦――〈世界〉の形成力と教育者の要件
 1 形成力を確証する「全体性の感受」
 2 人間形成の主体としての〈世界〉
 3 出会いへ向けて応答する意志
 4 〈世界〉に対する応答的責任の自覚
 5 人間形成論としてのブーバー対話論

結 章 ブーバー対話論のホリスティック教育への寄与

あとがき
参考文献

このページのトップへ