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動物絵本をめぐる冒険

動物―人間学のレッスン

動物絵本をめぐる冒険
著者、編者、訳者など 矢野 智司
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-29872-3
出版年月 2002年9月
判型・ページ数 四六判・272ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

子どもの絵本というと多く動物が登場する。なぜこれほど動物に関心をもつのか。本書では動物絵本について考えることで、動物との出会いを必要とする人間とは何かを問うていく。人間化と脱人間化、この往還を可能にするのが動物絵本だ。動物との差異の強調は人間化を、同質性は脱人間化(野生)を示す。どちらの側面も人間が人間であるために必要不可欠だ。それは擬人法のレベル(二足歩行、着衣、表情など)、または逆擬人法(宮澤賢治)で表現される。

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目次

はじめに──この世のはじめに子どもが出会う本

Ⅰ 動物絵本は今日の動物─人間学である──動物絵本とは何か
 1 動物─人間学とは何か
 2 動物─人間学としてのトーテミズム
 3 動物─人間学としての供犠
 4 今日の動物─人間学としての動物絵本
 5 動物絵本とは何か

II 擬人法と逆擬人法をめぐる冒険──動物絵本の生の技法
 1 動物という他者を語る擬人法
 2 動物絵本における擬人法の諸相
 3 他者が出現する逆擬人法
《付録》 日本の動物絵本における擬人法の歴史

III ファンタジーとノンセンスの力──動物絵本の文法
 1 遊びとしてのファンタジー
 2 ゲームとしてのノンセンス
 3 ファンタジーとノンセンスは内奥性の次元を開く

IV 動物と出会うことと動物に変わること──動物絵本の類型
 1 動物だけが登場する絵本
 2 動物の世界に人間が入っていく絵本
 3 人間の世界に動物が入ってくる絵本
 4 一人の人間と一匹の動物とが出会う絵本
 5 人間が動物に変わる絵本・動物が人間に変わる絵本

V 寓意でもなくシンボルでもなく──近代動物絵本の誕生
 1 古代東アジアの動物物語の動物学
 2 西欧における動物観の変遷と人間観の危機
 3 動物絵本の誕生
 4 今日の動物─人間学の理論
 5 動物絵本の動物─人間学の課題

Ⅵ ノスタルジーを超えて──子どもと大人が生きる動物絵本
 1 動物絵本は子どもに何をもたらすのか
 2 メディアとしての動物絵本
 3 贈与としての絵本

あとがき
引用参考文献
図版引用一覧

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