学びのための授業論

学びのための授業論
著者 グループ・ディダクティカ
ジャンル 教育・心理
出版年月 1994年3月
ISBN 978-4-326-29851-8
判型・ページ数 4-6・272ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり

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近年、世の中の動きがわかりにくい。国家間、学問間、研究者と素人、保守と革新の境界が曖昧である。既成の権威が解体した混沌の時代に伝統や他者の意見をふまえ自身のことばで語った論考。

まえがき

序章 戦後授業研究史覚え書き[田中耕治]
 一 はじめに
 二 戦後初期「問題解決学習」とその批判
 三 「現代化」と授業研究の展開
 四 授業研究の現在――学びのための授業論をめざして

第I部 学びの新しいモデル

第一章 授業づくりへの社会・文化的アプローチ[松崎正治]
 一 はじめに
 二 社会・文化的な学び
 三 社会・文化的アプローチによる実践の分析
 四 教育内容・教材・教授行為論への貢献

第二章 授業づくりのための学習者論――認知科学的アプローチ[松下佳代]
 一 問題設定
 二 学習者モデルをどうつくるか
 三 学習者論から授業づくりを見直す
 四 まとめ

第II部 教える内容への問い

第三章 教育内容としての「概念」とはどのようなものか[山崎雄介]
 一 問題の所在――授業論において「概念」はどう扱われているか
 二 概念研究の到達点から
 三 概念研究と授業の接点
 四 おわりに

第四章 「納得」への異議――道徳教育内容研究の観点から[松下良平]
 一 問題設定
 二 道徳的規範について「わかる」ことの構造
 三 道徳原理の非本質的な存在理由
 四 非本質的な理由の「納得」をめざす道徳教育
 五 非本質的な理由の「納得」をめざす道徳教育の問題点

第五章 学習の仕組みから「教育内容」概念を捉え直す――「教育内容」概念の記号論的分析[藤原顕]
 一 問題設定
 二 「教育内容」概念を捉え直すための枠組み
 三 結び――記号論的枠組みによる「教育内容」概念の捉え直しとその意義

第III部 教材から見えてくるもの

第六章 教材研究から教育内容を見直す――体育科教育の教育内容研究と教材化[木原成一郎]
 一 問題設定
 二 教材研究の過程における教育内容研究の位置
 三 教育内容研究から教材化へ――「ドル平泳法」教材の開発過程
 四 教材化から教育内容研究へ――子どもが意欲的に学習する場面の設定
 五 まとめ

第七章 教材と学習者の間に――教材「青い目の人形物語」再論[森脇健夫]
 一 問題設定
 二 強固な物語構造をもつ教材「青い目の人形物語」
 三 討論の授業は「異化」を可能にする

第八章 教材の歴史から何が見えてくるか――単元「郵便」の教材史[木全清博]
 一 教科教育史における教材史研究の意義
 二 単元「郵便」の教材史(一)――戦前期
 三 単元「郵便」の教材史(二)――戦後期
 四 「郵便」の教材史から見えてきたこと

第IV部 教科のレーゾン・デートル

第九章 教育内容の根拠づけとして目的論を問うこと――自然科学教育の議論を素材として[鋒山泰弘]
 一 はじめに
 二 目的論を論ずることの難しさ――田中実の自然科学教育の目的論
 三 「自然科学の基本的内容」の正当化
 四 社会的必要としての自然科学的知識
 五 自然科学教育の問い直しと教科の目的
 六 「たのしい授業」の教育目的と教育内容
 七 まとめにかえて

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