ニューカマーの子どもたち

学校と家族の間(はざま)の日常世界

ニューカマーの子どもたち

揺れ動くニューカマーの子どもたちの日常を、綿密なフィールドワークによって描き出し、意味世界を構成するコンテキストを解明する。

著者 清水 睦美
ジャンル 教育・心理
出版年月 2006年9月
ISBN 978-4-326-25055-4
判型・ページ数 A5・384ページ
定価 4,950円(税込)
在庫 在庫あり

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子どもたちはいかに学校や地域で「周辺に位置づく」ことになっているのか。ボランティア兼研究者として学校・地域に密着し、多様な活動の展開の中に、そこに至るまでの経過と結びあわせ、未来を想定しながら「現在の〈いま─ここ〉」を読み解く。エスノグラフィックな手法をべースとした「臨床的アプローチ」の地平を拓く意欲的実践。

はじめに

序 章 ニューカマーの子どもたちの日常世界を読み解くために
 1 受け入れる側の日本の学校の状況
 2 ニューカマーの子どもたちに関わる研究の状況
 3 研究対象の概要

第I部 エスノグラフィー

第1章 学校と家族
 1 教師のまなざしとの関係
 2 日本人の子どもたちとの関係
 3 家族との関係

第2章 学校と家族の間(はざま)の日常世界
 1 ニューカマーの子どもたちをめぐる多様なコンテキスト
 2 「手厚い支援」とは
 3 ニューカマーの子どもたち自身によるコンテキストの生成

第3章 地域
 1 地域におけるボランティア教室
 2 地域におけるニーズ発見の試み
 3 ニューカマーの子どもたちによる日常的支援の組織化
 4 蓄えられた資源
 5 第I部を締めくくるにあたって

第II部 臨床的アプローチ

第4章 教育社会学による「臨床」の可能性
 1 エスノグラフィーにおける「研究者」と「現場」の関係
 2 「研究成果のオーディエンス」としての現場
 3 研究成果の「再埋め込み」
 4 研究者コミュニティで蓄積された研究成果を背景として
 5 「研究者」と「現場」のストラグル

第5章 外国人生徒のための授業──学校文化の変革の試み
 1 学校の支配的なコンテキストからの転換
 2 外国人生徒のためのカリキュラム編成

第6章 学力調査による課題設定──再帰的学校文化の醸成
 1 新たな課題の立ち上げ過程
 2 教師の認識枠組の変化
 3 新たな課題・学力補充学習の意味構成
 4 課題の連鎖
 5 再帰的学校文化の醸成

第7章 ニューカマーの子どもたちによる自治的運営組織の可能性
 1 ボランティア教室からの独立
 2 自治的運営組織の活動
 3 帰属によるニーズの創出
 4 自治的運営組織の機能

終 章 ニューカマーの子どもたちの日常世界への接近
 1 エスノグラフィーによる知見の要約
 2 臨床的アプローチの成果
 3 どこに可能性は拓かれていくのか

参考・引用文献
資料1 本書に登場するニューカマーの子どもたちのリスト
資料2 家族インタビュー対象者リスト
あとがき
人名索引
事項索引

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