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戦争の論理

日露戦争から太平洋戦争まで

戦争の論理
著者、編者、訳者など 加藤 陽子
ISBN 978-4-326-24835-3
出版年月 2005年6月
判型・ページ数 四六判・288ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

近代日本において戦争の論理、軍の論理とはいかなるものであったか。為政者や国民は、どのようにして戦争すると決意したのかを解明。

日露戦争から太平洋戦争までの戦争のプロセスを追い、陸軍はなぜ大きな政治力をもちえたのかを多角的に考える。国外に派遣されていた軍隊と国内での軍の政治的支配が、国際政治の変容のなかで、どのように規制しあっていたのか。戦争を準備し正当化する論理を一貫して追求している著者の中軸をなす論集。

〔内容〕日露戦争開戦と門戸開放論/統帥権再考/政友会における「変化の制度化」

関連書:同著者 『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)

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目次

第一章 軍の論理を考える
1 陸軍のあとがき""第一章 軍の論理を考える
1 陸軍の政治力の源泉
2 陸軍の政治力の内実
3 満州事変勃発時のケーススタディ
4 軍隊を国外に置くことの意味

第二章 政友会における「変化の制度化」
  ──田中義一の方法──
1 伊藤隆氏の学説とその特徴
2 田中義一と在郷軍人会
3 田中と政友会

第三章 日露戦争開戦と門戸開放論
  ──戦争正当化の論理──
1 はじめに
2 戦争の論じられ方
3 開戦論を引き継ぐ者
  ──おわりにかえて──

第四章 中国とアメリカを同時に捉える視角
  ──1914年~1919年──
1 はじめに
2 第一次世界大戦勃発と米中の中立
3 「戦後世界」と中国
4 パリ講和会議における山東問題
  ──中国問題とアメリカ問題の合流──
5 おわりに

第五章 ロンドン海軍軍縮問題の論理
  ──常備兵額と所要兵力量の間──
1 はじめに
2 外交問題に関する宮中グループの政治力
3 外交問題に関するリアリストの見方
4 条約上の兵力量

第六章 統帥権再考
  ──司馬遼太郎氏の一文に寄せて──
1 問題の所在
2 参謀本部の成立及びその権限
  ──明治時代──
3 軍部大臣現役武官制の改正
  ──大正時代──
4 大本営設置
  ──昭和時代──
5 おわりに

第七章 反戦思想と徴兵忌避思想の系譜
1 はじめに
2 非戦と反戦
3 良心的兵役拒否と徴兵忌避
4 本章の視角
5 はじまりの段階
6 日清・日露戦争による変化
7 総力戦の後で

第八章 徴兵制と大学
1 学徒出陣組のなかでの不協和音
2 学徒兵に期待されたもの
3 近代兵制のなかでの学生の位置づけ

第九章 敗者の帰還
  ──中国からの復員・引揚問題の展開──
1 はじめに
2 日本側の決定機構と引揚方針
3 日本側と連合国最高司令部との折衝
4 アメリカの対中国政策みなおしと新たな引揚方針
5 中国での米中日の具体的折衝と帰還
6 おわりに

第一〇章 政治史を多角的に見る
1 研究史の必要性
2 明治維新史研究における変化
3 戦争への動機づけの変化

あとがき
人名索引
初出一覧

<読者の声> とても興味深く、期待を裏切られませんでした。(男性 55歳 会社員)

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