詩と国家
「かたち」としての言葉論
私たちはなぜ言葉を発するのか?実用の観点では語りきれない言葉の本源的な性質を問い、生と深く切り結ぶ「かたち」を捉える。
著者 | 菅野覚明 著 |
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ジャンル | 哲学・思想・倫理 |
シリーズ | シリーズ哲学・思想・倫理 > シリーズ言葉と社会 |
出版年月 | 2005年11月 |
ISBN | 978-4-326-19929-7 |
判型・ページ数 | 4-6・256ページ |
定価 | 2,420円(税込) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
死の床にある人に向かって、あなたは何と語りかけるだろうか。日常の人との関わりは間柄によって規定され、言葉は道具としてしか意識されない。しかし、「我」と「汝」がむき出しになる極限的な場面では、道具としての役割以前の言葉の本来の姿が顔を現してくる。極限の言葉である「詩」が間柄としての「国家」とどう関わるのか、和辻哲郎の表現論と対峙しつつ考察する。
はじめに
第一章 言葉の辺境へ
1 なぜ言葉を発するのか
2 言語の限界?
3 つまずきの在りか
4 極限の言葉
第二章 歩く人・寝そべる人
1 道を歩く人間存在
2 「歩く」ことの極限
3 寝そべる「私」
4 横たわる漱石
第三章 立ち上がったものくさ太郎
1 その名はものくさ太郎
2 恋という辺境
3 非常識の出会い
4 初対面とはどんな関係か
第四章 恋の言葉・歌の言葉
1 初めて出逢う言葉
2 「過去」の深さ
3 謎掛けというハードル
4 この世ならぬ縁
第五章 「あはれ」が捉えるもの
1 何が情感を引き起こすのか
2 私たちが向かい合うもの
3 言葉の理由
第六章 「かたち」としての言葉
1 言葉の入り口
2 時枝文法の「統一」と「完結」
3 山田文法の「喚体句」
第七章 詩と国家
1 表現の「形」
2 詩とは何か
3 詩と国家
注
あとがき
第一章 言葉の辺境へ
1 なぜ言葉を発するのか
2 言語の限界?
3 つまずきの在りか
4 極限の言葉
第二章 歩く人・寝そべる人
1 道を歩く人間存在
2 「歩く」ことの極限
3 寝そべる「私」
4 横たわる漱石
第三章 立ち上がったものくさ太郎
1 その名はものくさ太郎
2 恋という辺境
3 非常識の出会い
4 初対面とはどんな関係か
第四章 恋の言葉・歌の言葉
1 初めて出逢う言葉
2 「過去」の深さ
3 謎掛けというハードル
4 この世ならぬ縁
第五章 「あはれ」が捉えるもの
1 何が情感を引き起こすのか
2 私たちが向かい合うもの
3 言葉の理由
第六章 「かたち」としての言葉
1 言葉の入り口
2 時枝文法の「統一」と「完結」
3 山田文法の「喚体句」
第七章 詩と国家
1 表現の「形」
2 詩とは何か
3 詩と国家
注
あとがき