ホーム > 言葉と心

言葉と心 [双書エニグマ]

全体論からの挑戦

言葉と心

語られたことはどうして理解できるのか。言語哲学と心の哲学の二つの領域に跨がる「意味と信念」を考え課題を整理した中級の入門書。

著者、編者、訳者など 中山 康雄
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-19915-0
出版年月 2007年1月
判型・ページ数 四六判・256ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

1990年頃を境に言語哲学は中心舞台を去り、代って心の哲学が躍り出た。その背景には、脳神経科学、コンピュータサイエンス等の爆発的な展開がある。だが言語哲学は役割を終えたわけではない。よりべーシックな位置へと移動したのである。本書はこうした趨勢を反映した、言語哲学と心の哲学の今後の実りある共働へ向けた試論である。

このページのトップへ

目次

序論 語られたことをどうして理解できるのか

第一章 言葉は何を意味しているのか──語用論的意味論の提案
 1 外延的意味論とは何か
 2 意味内容の導入による外延的意味論の補完の試み
 3 記号の語用論的解釈
 4 語用論的解釈の擁護

第二章 信念総体が言葉の意味を規定する──全体論の検証
 1 分析性とは何なのか
 2 言葉の意味が変わるとき
 3 意味の合成原理と全体論的制約はどう関係するのか
 4 全体論からの帰結

第三章 フランス国王は禿か──前提と背景信念
 1 記述の理論
 2 使用の理論
 3 前提とは何なのか

第四章 あなたが言いたいこと──公共の意味と話者の意味
 1 直示の意味論・語用論
 2 確定記述の帰属的使用と指示的使用
 3 話者意味の特定としてのメタファー解釈
 4 会話の含み

第五章 あなたは何を信じているのか──信念内容のパズル
 1 事象信念のパズル
 2 言表信念のパズル
 3 信念帰属の分析
 4 パズルの解法

第六章 双子地球の物語──語り手の視点
 1 信念内容の把握とは何か
 2 信念帰属の物語
 3 語り手の視点と語られる者の視点
 4 「意味」の意味

第七章 あなたの考えとは何か──「内在主義」対「外在主義」
 1 内在主義と外在主義とは何なのか
 2 環境と信念内容はどのように関わるのか
 3 外在主義と一人称権威

第八章 言語の社会性と個人性
 1 意味に関する懐疑と権威の承認
 2 固有名の指示と権威の役割
 3 言葉と心


あとがき
文献表
事項索引
人名索引

このページのトップへ