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原因と理由の迷宮 [双書エニグマ]

「なぜならば」の哲学

原因と理由の迷宮

現代哲学で取りあげられる題材に即しつつ、原因や理由という根拠がどうしても不確実でしかありえないことを論じる。

著者、編者、訳者など 一ノ瀬正樹
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-19914-3
出版年月 2006年5月
判型・ページ数 四六判・320ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

前半一・二章で、不確実性の内実をなす「確率」と「曖昧性」を主題にする。後半では前半の議論を原因と理由の二つのタイプ(過去言及と未来包含)に応用する。つまり第三章では過去言及タイプである「歴史認識」を取りあげ、第四章では未来包含タイプの「仮説の確証」の場面に即して検討する。全三部作の第二弾。

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目次

まえがき

序 章 不確実性の認識論 call and response
 1 原因なのか理由なのか
 2 「なぜならば」文の響き
 3 「呼びかけと応答(コール・アンド・リスポンス)」
 4 不確実な「応答(リスポンス)」

第一章 確率の原因 a tempo primo
 1 意識の迷い
 2 過去的出来事の確率
 3 確率概念の多様
 4 確率1のミステリー
 5 確率の崩壊
 6 ポパーの遺産
 7 ハンフリーズのパラドックス
 8 過去についての決定論
 9 確率1の遡行的割り振り
 10 「ニューカム問題」と決定論

第二章 曖昧な理由 vibrante
 1 境界線のゆらぎ
 2 曖昧性の区分
 3 エピステミックな包摂
 4 ソライティーズの提示
 5 パラドックスの実在性
 6 論理の保全と逸脱
 7 論理・認識・倫理への波及
 8 文脈主義の洞察
 9 エジントンの程度理論
 10 ソライティーズの因果説
 11 ソライティーズの記述的解明
 12 非推移性の共有
 13 曖昧性のベイズ的探求

第三章 歴史の認識 ad libitum
 1 不在性の支配
 2 過去の実在性
 3 歴史的因果関係の確率的理解
 4 ベイズ的条件づけと文脈の選択
 5 物語行為による過去制作
 6 行為論の歴史化

第四章 仮説の確証 deciso
 1 確率的戦略
 2 ベイズ的確証理論
 3 証拠的連関
 4 古証拠問題
 5 確証の意思決定負荷的アスペクト
 6 確証の意思決定指向的アスペクト
 7 責任の論理


あとがき
文献表
事項索引
人名索引

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