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道徳的実在論の擁護 [双書エニグマ]

道徳的実在論の擁護

アリストテレスやウィトゲンシュタインを手掛りに近代科学の世界観に抗して、道徳の実在論を擁護する。二千年の時を超えて甦る真実。

著者、編者、訳者など 菅 豊彦
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-19908-2
出版年月 2004年6月
判型・ページ数 四六判・264ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

現代の哲学者の多くは近代科学に範をとった世界観を受け入れ、美的価値や道徳的価値はこの自然世界に存在しないと考えている。これが(道徳的)反実在論である。これに対して著者は、言葉を通して開かれる世界こそ実在と捉える立場から、概念能力と知覚の役割を重視し、道徳や価値の実在論をめざす。

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目次

まえがき

序論

第一章 道徳的実在論と反実在論──二つの自然観
 1 ソクラテスの道徳的実在論
 2 近世自然科学の自然像と人間像
 3 ヒュームの遺産──反実在論の系譜

第二章 道徳的実在論の基層(一)──知覚の対象
 1 主観的性質──相対性からの議論
 2 「内的スクリーン」説の問題点
 3 経験の選言的構造──内的世界と外的世界

第三章 道徳的実在論の基層(二)──自然言語と実践的知識の優位
 1 「主―客」分離
 2 二つの「客観性」
 3 二つの「実在」観

第四章 事実と価値──「厚い」価値概念と投影説批判
 1 事実と価値の不可分性
 2 「規則に従うこと」の基盤
 3 投影説と擬似―実在論
 4 価値把握の深化

第五章 道徳的動機と理由の空間──「理性と欲求」の二元論批判
 1 ヒューム的二元論
 2 反ヒューム主義
 3 功利主義批判──意図の分析

第六章 人格の概念と価値の空間──自由と責任
 1 自己帰属と他者帰属
 2 欲求と意志──責任の帰属
 3 価値の空間

第七章 価値の知覚と実践的推理──エートス(人柄)論の視点から
 1 アクラシア問題の意味
 2 知覚と推理──「実践理性」の再検討
 3 「魂の力」──「徳ある人」と「無抑制の人」


あとがき
文献表
事項索引
人名索引

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