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責任と自由 [双書エニグマ]

責任と自由

心的事象を哲学的に分析する「道徳心理学」のわが国最初の成果。価値判断から行為へ至るための「動機付け」が孕む問題を解く。

著者、編者、訳者など 成田和信
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-19907-5
出版年月 2004年5月
判型・ページ数 四六判・276ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

責任は人という存在だけに帰せられる。責任の条件をすべて列挙することは難しいが、その条件の一つに「自由」がある。本書は責任の概念を、憤激、恨み、感謝、賞賛等の心情とからめて分析し、やがて責任に必要な自由をめぐる複雑な様相に進む。本書の場合、実は内容の要約はほとんど意味がない。叙述の細部こそ命だから。

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目次



I 責任

第一章 ストローソンの責任概念
 1 責任概念とその解明法
 2 反応的心情
 3 ストローソンの責任論
 4 対人的関係

第二章 責任とは何か
 1 反応的心情の「適切さ」
 2 責任とは何か
 第I部注

II 自由をめぐって

第三章 「別の行為も行うことができた」ということ
 1 自由の必要性
 2 コントロールとしての自由
 3 別〈行為〉可能性
 4 因果的決定論と別〈行為〉可能性
 5 別〈行為〉可能性は必要か?

第四章 意志の実現
 1 仮意志実現説
 2 再び、重複決定
 3 意志実現説
 4 意志とは何か
 5 意志が実現されれば、それで自由か?

第五章 「別の意志ももつことができた」ということ
 1 自由意志説
 2 因果的決定論と自由意志説
 3 別〈意志〉可能性は必要か?
 4 自由意志説からの反撃
 5 やはり別〈意志〉可能性は必要ではない?

第六章 本心の実現
 1 本心実現説
 2 「本心」とは何か
 3 意志の弱さ
 4 「本心ではないけれど本心に背いているわけではない意志」の実現

第七章 通時的コントロール
 1 通時的コントロール
 2 責任転移の関係
 3 通時的コントロールを含めたコントロール
 第II部注

III 合理的〈実践〉能力と自由

第八章 合理的〈実践〉能力
 1 価値判断に応じて意志を生み出す能力
 2 欲求や意志と信念の区別
 3 合理的〈思考〉能力と思慮
 4 実践合理性
 5 合理的〈実践〉能力
 6 合理的〈実践〉能力の存在
 7 ディスポジションとしての合理的〈実践〉能力

第九章 自由(コントロール)の解明
 1 合理的〈実践〉能力の行使としてのコントロール
 2 「合理的〈実践〉能力をもっている」ということ その1──合理的〈実践〉能力が覆い隠されているケース
 3 「合理的〈実践〉能力をもっている」ということ その2──心理的強制と意志の弱さ
 4 合理的〈実践〉能力の発揮とその失敗
 5 責任に必要なコントロール
 第III部注

あとがき
文献表
索引

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