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すれっ枯らしの公共心

続 公共哲学とはなんだろう

すれっ枯らしの公共心

距離を保つ冷めた視点で「開かれた国家と新しい国民」を語る。ヒュームと日本の習合思想に学ぶ「民主主義と市場を支えるエートス」。

著者、編者、訳者など 桂木 隆夫
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-15401-2
出版年月 2009年3月
判型・ページ数 360ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

現代世界は多様な価値観がせめぎあう世界である。そこで社会秩序と生活世界を安定させる鍵となるもの──それは「したたかさ」と「正直さ」であると本書はいう。ヒュームの哲学や日本の習合思想に学びながら、寛容やルールの性質を検討したうえで、ナショナリズムや言語政策、移民政策の基礎となりうる理念を探る。しなやかな公共哲学。

読んでいるうちに、まるで大学で著者である桂木教授の講義を聞いているような臨場感にとらわれました。勝ち組、負け組というアメリカ的な二元論の価値観に陥った現代日本人の価値観を見直すことが求められていると感じました。わかりやすかったです。(男性 43才 地方公務員)

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目次

まえがき

序章 すれっ枯らしの公共心

第Ⅰ部 公共哲学

第一章 したたかさとヒュームの公共哲学
 第一節 なぜ今ヒュームなのか
 第二節 ヒュームのリベラルリアリズム
 第三節 ヒュームとマキャベリ
 第四節 ヒュームのリベラルリアリズムと動態バランスの思想

第二章 寛容とルール
 第一節 はじめに
 第二節 欧米における寛容の観念
 第三節 中立性原則について
 第四節 理性的討論の重視について
 第五節 おわりに

第三章 寛容と習合
 第一節 ルールとエートス
 第二節 競技と傲慢(ヒュブリス)
 第三節 倫理的多元主義と世俗的人文主義
 第四節 倫理的多元主義と東アジアのシンクレティズム
 第五節 日本における習合観念について
 第六節 牛頭天王と祇園信仰
 第七節 商人道の思想
 第八節 結び

第Ⅱ部 政策基礎論

第四章 ナショナリズムと多文化主義のゆくえ
 第一節 はじめに
 第二節 第三の道とヒュームの哲学的人間論
 第三節 ナショナリズムと第三の道
 第四節 多文化主義と第三の道
 第五節 市場平和の概念
 第六節 媒介国家の概念

第五章 言語政策の第三の道
 第一節 グローカリゼーションについて
 第二節 よき統治と政府の第三の道
 第三節 日本の言語政策の現状
 第四節 言語政策の概念
 第五節 日本における言語政策の第三の道

第六章 移民政策の第三の道
 第一節 はじめに
 第二節 日本問題となし崩しの危険の観念
 第三節 共感のモラルと習合的寛容の精神
 第四節 移民政策の第三の道と交換主義の制度化
 第五節 日本の移民政策の第三の道に向けて

終わりに 現代の公共性
 第一節 日本社会と公共性の生成
 第二節 現代の公共性の可能性

索引

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