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『現代形而上学入門』刊行記念フェア(連続フェア第3回) in 東京堂書店
2017.10.11
時間論の構築
時間論には、作りものめいた浅薄さではなく、どこか生きることと直結する切実さがある。時間への問いは、私とは何か、世界とは何か、という問いと繋がる。それだけに時間論には、いろいろな哲学的難問が隠れていて、どこから始めても際限のない迷路が続くような印象がある。本書は時間を二つの方向から論じる。一つは代表的な時間論(アリストテレス、アウグスティヌス、フッサール、マクタガート)を紹介・検討する道。二つは、自分の体験を記述しながら、条件を付加して世界の時間へと至る道である。本書は著者の最初の本である。
序論 時間についての問い
I 時間論の構図
第一章 時間論の古典──アリストテレスとアウグスティヌスの時間論
1 アリストテレスの時間論
2 アリストテレスの時間論を検証する
3 アウグスティヌスの時間論
4 アウグスティヌスの時間論を検証する
第二章 現象学的時間と生──フッサールとハイデガーの時間論
1 フッサールの時間論
2 フッサールの時間論を検証する
3 ハイデガーの時間論
4 ハイデガーの時間論を検証する
第三章 時間は実在しない?──マクタガートの時間論をめぐって
1 マクタガートの時間論
2 マクタガートの時間論を検証する
第四章 分析哲学における時間論の現在
1 時間論・意味論・存在論
2 メラーの時間論と新B論者の登場
3 メラーの時間論を検証する
4 物体の時間的広がり
II 時間論の構築
第五章 主観的時間
1 主観的時間の構造
2 主観的時間と意識
第六章 外部世界と自己
1 独我論との対決
2 自己の概念
3 「世界の中に位置する私」の承認
第七章 固有時の構成
1 二つの記述法
2 固有時と観測者にとってのB系列
第八章 相対性理論の方へ
1 他我と他我の視点
2 特殊相対性理論
3 一般相対性理論
4 相対性理論の哲学的意味
第九章 行為者の時間
1 観察者の時間
2 生物体の時間
3 行為主体にとっての時間
註
あとがき
文献表
索引
I 時間論の構図
第一章 時間論の古典──アリストテレスとアウグスティヌスの時間論
1 アリストテレスの時間論
2 アリストテレスの時間論を検証する
3 アウグスティヌスの時間論
4 アウグスティヌスの時間論を検証する
第二章 現象学的時間と生──フッサールとハイデガーの時間論
1 フッサールの時間論
2 フッサールの時間論を検証する
3 ハイデガーの時間論
4 ハイデガーの時間論を検証する
第三章 時間は実在しない?──マクタガートの時間論をめぐって
1 マクタガートの時間論
2 マクタガートの時間論を検証する
第四章 分析哲学における時間論の現在
1 時間論・意味論・存在論
2 メラーの時間論と新B論者の登場
3 メラーの時間論を検証する
4 物体の時間的広がり
II 時間論の構築
第五章 主観的時間
1 主観的時間の構造
2 主観的時間と意識
第六章 外部世界と自己
1 独我論との対決
2 自己の概念
3 「世界の中に位置する私」の承認
第七章 固有時の構成
1 二つの記述法
2 固有時と観測者にとってのB系列
第八章 相対性理論の方へ
1 他我と他我の視点
2 特殊相対性理論
3 一般相対性理論
4 相対性理論の哲学的意味
第九章 行為者の時間
1 観察者の時間
2 生物体の時間
3 行為主体にとっての時間
註
あとがき
文献表
索引