力と他者

レヴィナスに

力と他者
著者 斎藤慶典
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2000年11月
ISBN 978-4-326-15349-7
判型・ページ数 4-6・250ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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レヴィナスの他者論に触発され、その含意を時にはレヴィナスを超えて考え尽そうとする。ここで著者がテーマとするのは倫理の次元はどこにあるのかということである。この世界は物理学が描くような力の世界である。これに対して理性や言葉や倫理などはどういう位置を占め、どこから発生し、どう権利づけられるのか。力の世界を成立させている外部(他者)を探し、現実を下支えしている可能性の総体を厳密に考える。ホッブズの政治哲学などを素材としながら、思弁の力によって切り拓かれた新しい世界。つまりこれが哲学である。

はじめに

序章 「語りえぬもの」のために――責任と正義/あるいは倫理と政治
 1 無知――ソクラテス
 2 常識――アリストテレス
 3 偽善――ニーチェ
 4 沈黙――ヴィトゲンシュタイン
 5 過剰――レヴィナス

I 力

第一章 力・暴力・理性――暴力の彼方へ
 1 力と暴力
 2 暴力と理性
 3 理性と暴力――あるいは暴力の彼方へ

II 戦争

第二章 戦争と平和――ホッブズとカントを手がかりに
 1 世界=戦争
 2 リヴァイアサン――あるいは「欲望する機械」
 3 永遠平和へ/のために

第三章 〈汝、殺すなかれ〉――ある〈起源〉をめぐって
 1 なぜ戦争なのか――フロイトの反問
 2 「私」の〈起源〉へ――あるいは「言語」
 3 〈汝、殺すなかれ〉
 4 根源平和から

III 国家

第四章 国家と他者
 1 コーナートゥスと他者――存在と倫理
 2 国家へ――正義の要請としての「政治」(le politique)
 3 〈汝、殺すなかれ〉、ふたたび

終章 他者の/と死――レヴィナスに
 1 レヴィナスの死
 2 「他人(autrui)」と死
 3 死と「他なるもの(l'autre)」


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