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意味の限界

『純粋理性批判』論考

意味の限界
著者、編者、訳者など P.F.ストローソン
熊谷直男
鈴木恒夫
横田栄一
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10069-9
出版年月 1987年9月
判型・ページ数 A5判・380ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

現代イギリスの哲学者ストローソンによるカントの読解である。カントとストローソンの取り合わせは一見奇妙である。カントは超越論哲学者、ストローソンは経験論の伝統に立つ日常言語学派の旗手であるから。とはいえ両者の関心は似ている。理論を考える時「経験的な適用条件を特定できない観念を用いて思考すること」を共に厳しく斥けている。ストローソンは、現代的観点からカントの中で活かせる論点は積極的にとり出そうとする。その作業は、しかし、気楽な文献解釈といったものではなく、自らの哲学を賭した壮絶なものである。

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目次

序文

I 概説

 1 『批判』の二つの顔
 2 経験の形而上学
 3 超越的形而上学
 4 超越論的観念論の形而上学
 5 結び

II 経験の形而上学

第一章 空間と時間
 1 直観の形式としての空間と時間、控え目の解釈
 2 直観の形式としての空間と時間、超越論的観念論的解釈
 3 形式と資料、関係と感覚
 4 空間と時間の単一性
 5 ア・プリオリと生得的
 6 結び

第二章 客観性と統一
 1 分析論のプログラム
 2 形式論理学と超越論的論理学
 3 或る先走った議論のスケッチ
 4 超越論的演繹は何のために
 5 客観性と統一
 6 綜合、自己意識、および心によって創られた自然
 7 統一と客観性
 8 超越論的主観性とカテゴリーの経験への制限
 9 結び

第三章 持続性と因果性
 1 原則論の「歴史的」解釈、その検討と拒絶
 2 客観的時間関係と主観的時間関係
 3 持続性、観念論論駁と第一類推
 4 因果性、第二類推および第三類推の議論
 5 因果性、別の試み
 6 人を欺く論理の要素
 7 真正の知覚と真正ならざる知覚
 8 何故ただ一つの客観的世界だけが

III 超越的形而上学

第一章 仮象の論理学

第二章 霊魂
 1 仮象の暴露、再構成
 2 自我に関するヒュームとカント
 3 超越論的観念論の紛糾
 
第三章 宇宙
 1 論証と異論
 2 いずれにしても問題が
 3 選択肢の再呈示
 4 カントの解決、その一般的形式と三つの解釈
 5 解決の第四の解釈?
 6 宇宙論的問い再考

第四章 神
 1 力学的二律背反、無視された型通りの批判的解決
 2 力学的二律背反、もう一つの解決?
 3 経験的に無条件的な現存在、実体に関する混乱
 4 「宇宙論的」理念から「超越的」理念への移行
 5 純粋理性の理想
 6 哲学的神学の仮象
 7 結語

IV 超越論的観念論の形而上学

 1 諸理説
 2 いくつかの問い
 3 諸主張
 4 物自体と内官の現象
 5 物自体と外官の現象
 6 超越論的観念論と経験的実在論
 7 形式的概念と意味、経験と実在
 8 結び、経験の構造

V カントの幾何学論

 1 理論およびその批判者達
 2 物理的幾何学と現象的幾何学
 3 異論と修正

訳註
訳者解説
訳者あとがき
索引

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