ホーム > 英語構文のカテゴリー形成

英語構文のカテゴリー形成 [大阪大学言語社会研究叢書]

認知言語学の視点から

英語構文のカテゴリー形成
著者、編者、訳者など 早瀬尚子
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-04810-6
出版年月 2002年11月
判型・ページ数 A5判・280ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

認知言語学は、言語現象を人間が関わるものとして扱う。同じ客観的状況でも、人間によって、また場合によって、事態の捉え方は異なる。そうした違いが、表現や形式の違いに反映していると考えるのである。本書はこの認知言語学に基づき、HAVE 構文や分詞構文などの英語の構文を取り上げて分析する。文法的には成立しそうでも、使用上は不適切と見なされるような例を見ていくことによって、言語現象と結びついた「ものの見方」の構造に迫る。また、現在見られる構文の多義性だけでなく、歴史的な変化をも視野に入れることで、構文構造が動的に拡張される。

このページのトップへ

目次

第1章 課題と構成
 1.1 はじめに
 1.2 本書の構成について

第2章 理論的背景──認知言語学とその基本的概念
 2.1 ゲシュタルト:「全体は部分の総和以上である」
 2.2 Figure-Ground
 2.3 客体的解釈と主体的解釈
 2.4 認知言語学の基本概念

第3章 共時研究と通時研究との接点──用法基盤モデル
 3.1 カテゴリー化
 3.2 意味変化に関わる認知言語学的概念
 3.3 認知言語学における文法モデル:用法基盤モデル
 3.4 まとめ

第4章 所有格表現カテゴリー(1)
 4.1 はじめに
 4.2 所有格表現研究におけるプロトタイプ理論とスキーマ理論
 4.3 前置型所有格表現の構文スキーマ
 4.4 プロトタイプからの拡張:周辺的事例と文脈との関わり
 4.5 プロトタイプとスキーマの橋渡し
 4.6 まとめ

第5章 所有格表現カテゴリー(2)
 5.1 はじめに
 5.2 先行研究
 5.3 因果連鎖モデルに基づく分析
 5.4 因果連鎖モデルに基づく所有格参与者選択の規定
 5.5 派生名詞と目的語所有格
 5.6 ing 接辞による派生名詞の場合
 5.7 まとめ:所有格構文のスキーマ要件及び派生名詞での所有者選択との関わり

第6章 分詞構文カテゴリーのネットワークと拡張
 6.1 はじめに
 6.2 Figure-ground の分化と〈同時性〉
 6.3 時間ドメインにおける分詞構文
 6.4 概念レベルにおける分詞構文
 6.5 継起関係
 6.6 分詞構文のネットワーク
 6.7 概念レベルの日英比較
 6.8 まとめ

第7章 HAVE 構文カテゴリーの発展について
 7.1 はじめに
 7.2 have 構文の二つの読み:共時的観点から
 7.3 have 構文の事態分析:因果連鎖モデル
 7.4 have 構文再考
 7.5 have 構文の通時的変遷について
 7.6 have 構文とその周辺:知覚動詞構文と使役動詞構文との通時的関わり
 7.7 まとめ

第8章 結論

参考文献
あとがき
人名索引
事項索引

このページのトップへ