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1930年代中国政治史研究 [大阪大学言語社会研究叢書]

中国共産党の危機と再生

1930年代中国政治史研究
著者、編者、訳者など 田中仁
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-04809-0
出版年月 2002年7月
判型・ページ数 A5判・308ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

1930年代における中国共産党の活動を、党史・革命史としてでなく、一般政治史のアプローチによって多面的に論じたのが本書である。中国共産党の全体像とともに、この時期の中国政治そのものの特質をも実証的に明らかにする。 第一部では、国民政府時期と「抗日時期」の転換期において、中国共産党がどのように危機を克服し、再生を遂げたかを論じる。第二部では、都市部における党地下組織の実態を、平津・上海・西安・武漢について検討する。第三部では、王明・張国トウ・毛沢東という三人の指導者が果たした役割を、同時期の情勢に即して描き出している。

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目次

序 章 問題の所在
 1. 本書の課題
 2. 研究史
 3. 視角と方法
 4. 本書の構成

第一部 革命戦略の転換

第1章 根拠地構想の展開――存在の「軍事的」保障から「制度的」保障へ
 はじめに
 1. 東征と統一戦線工作
 2. 3方面軍の合流と西安の新情勢
 3. 西安事件と陜甘寧辺区の成立
 むすび

第2章 党・軍隊・「国家」――組織の実態とその再編
 はじめに
 1. 「中華ソヴェト共和国」と党軍政関係
 2. 党組織の分裂とその収拾
 3. 「第2次国共合作」の成立と党軍政関係
 むすび

第3章 抗日民族統一戦線と中国革命――ソヴェト革命路線と「抗日民族革命」
 はじめに
 1. ソヴェト革命路線と反日問題
 2. 抗日民族統一戦線と「民主共和国」構想
 3. 国共再合作と「抗日民族革命」
 むすび

第二部 転換期の中国政治と白区工作

第4章 平津地区――一ニ九運動と北方局
 はじめに
 1. 一ニ九運動と平津地下党
 2. 中国共産党の統戦工作と劉少奇
 3. 白区工作会議と華北の新情勢
 むすび

第5章 上海――救国会・救亡協会と上海地下党
 はじめに
 1. 1930年代前半における上海の共産党組織
 2. 路線「転換」と「臨委」の成立
 3. 救国会運動と上海地下党
 4. 「全救」の成立と政治情勢
 5. 国内平和の実現と全民族的抗戦態勢
 むすび

第6章 西安――「地方実力派」と中国政治
 はじめに
 1. 「八一宣言」の伝播と「三位一体」の初歩的形成
 2. 「西北大聯合」構想と「三位一体」の成立
 3. 西安事変と中国政治の転換
 むすび

第7章 武漢――抗日高潮と長江局
 はじめに
 1. 日中全面戦争と「第2次国共合作」の成立
 2. 「臨時首都」武漢の誕生
 3. 「大武漢」防衛と長期抗戦への布石
 むすび

第三部 指導者群像――協調と葛藤

第8章 王明――コミンテルンと中国共産党
 はじめに
 1. コミンテルンの中国党指導
 2. 抗日民族統一戦線政策の提起と具体化
 3. 「崑崙山の神仙」とその挫折
 むすび

第9章 張国トウ――もうひとつの長征
 はじめに
 1. 川陜ソヴェト区と第4方面軍の長征
 2. 第2中央の樹立とその挫折
 3. 抗日民族統一戦線と張国トウ
 むすび

第10章 毛沢東――路線「転換」と軍事問題
 はじめに
 1. 権力中枢への参入と軍事指導
 2. 抗日民族統一戦線と軍事問題
 3. 日中全面戦争と指導権の確立
 むすび

終 章 1930年代における中国共産党の危機と再生
 1. 中国共産党の再生と「抗日民族革命」
 2. 1930年代なかばの中国政治と共産党
 3. 「新民主主義革命」の歴史的射程

文献目録
 A. 電報
 B. 資料
 C. 定期刊行物
 D. 参考文献
あとがき
事項索引
人名索引

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