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リベラリズムとは何か

ロールズと正義の論理

リベラリズムとは何か

何が達成され、何に失敗しているのか?現代リベラリズムとの真剣な格闘を通して社会の規範的原理を問う、強靱でしなやかな思索。

著者、編者、訳者など 盛山和夫
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-65316-4
出版年月 2006年6月
判型・ページ数 四六判・384ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

90年代以降、リベラリズムは社会を捉える枠組みとして最もよく機能してきた。しかしその思想の実質が正しく理解されてきたとは言いがたい。リベラリズムとはいかなる思想であり、なぜ脚光を浴びたのか。何を達成し、何に失敗しているのか。ロールズ『正義論』の衝撃と魅力を解読しつつ、現代リベラリズムが直面する困難と限界を探る。

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目次

序 章 リベラリズムという思想

I ロールズ『正義論』とはなにか

第1章 多元的社会にとっての規範的な原理
 1 脳死問題で何が問われたか
 2 規範的な社会理論の探究
 3 現代の規範的社会理論を代表するリベラリズム
 4 多元主義にどう答えるか

第2章 ロールズ『正義論』の衝撃
 1 まどろみを破った巨大地震
 2 協働の体系のための原理
 3 社会の道徳性

第3章 契約論モデルと内省的均衡
 1 原初状態の論理
 2 契約というフィクションの規範的な力
 3 内省的均衡
 4 契約論から重なり合う合意へ

第4章 格差原理とは何か──ロールズの平等理念
 1 平等主義の課題
 2 格差原理の解釈と批判
 3 ロールズが格差原理で意味していたこと

II 現代リベラリズムの論理

第5章 責任―平等主義とリベラリズムの深化
 1 格差原理から平等の純粋理論へ
 2 責任―平等主義の展開
 3 無視された帰結
 4 「責任」の錯覚

第6章 自由という価値の理由
 1 自己決定原理
 2 センのリベラル・パラドックスとその意味
 3 リベラリズムと三つの自由

第7章 包括的リベラリズムと限定的リベラリズム
 1 階層から文化へ
 2 リベラリズムの基本諸テーゼ
 3 コミュニタリアニズムに批判されるリベラリズム
 4 包括的リベラリズムと限定的リベラリズム

第8章 文化の差異とリベラルな価値
 1 マルチカルチュラリズム(多文化主義)
 2 フェミニズムからのリベラリズム批判
 3 文化的中立性の問題

第9章 リベラリズムの誤算
 1 普遍の帝国
 2 正当化可能性の基礎づけ主義
 3 超越としての正義とその不可能性

終 章 仮説としての規範的原理

あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

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