魔女にされた女性たち
近世初期ドイツにおける魔女裁判
呪術に支配された村社会と、知識層の抱く魔女像によって魔女は作り出された。裁判記録などをひもとき、そのメカニズムを解明する。
著者 | I.アーレント=シュルテ 著 野口 芳子 訳 小山真理子 訳 |
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ジャンル | 文学・芸術・ノンフィクション |
出版年月 | 2003年6月 |
ISBN | 978-4-326-65281-5 |
判型・ページ数 | 192ページ |
定価 | 2,750円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
古代から近代まで、伝承と現実の間で種々の魔女像が生まれたが、本書では裁判記録を播き、近世(15~17世紀)の魔女裁判の犠牲となった8万の女性の真の姿に迫る。呪術が支配する時代、どこにでもいる女性たちが、隣人・共同体との財をめぐる争い、日常の幸・不幸の出来事を通して魔女に仕立てられていく。キリスト教会は呪術を禁じたが、民衆は良い魔術(賢女)と悪い魔術(魔女)を区別しつつ用いた。一方、教会は、女性は弱く、悪魔に誘惑され契約を結ぶ罪深い存在として、絵、本などで広めた。民衆と聖職者の魔女イメージが合体し一つの像を結んだ、いまわしい歴史の相が明らかになる。
Ⅰ 序
Ⅱ 魔女裁判の歴史
Ⅲ 魔女像と女性像──幻想と現実
1 害悪をもたらす魔女
牛乳泥棒の魔女とバター魔女
天候魔女
病気や死を呼ぶ魔女
子どもを食べる魔女
男性性器泥棒と売春斡旋人の魔女
2 悪魔の淫婦
女魔術師と霊
魔女と悪魔
女と情夫
3 賢女
女治癒師
女予言者
4 悪女
Ⅳ 女が魔女になる
1 共同体における魔女認定の規則と儀式
魔女祓い
魔女のお喋り
神判
使者の派遣と証人との対決
2 嫌疑から告発へ
3 マルガレーテ・ミュラーの裁判
訳者あとがき
引用文献・参考文献
索引
図版一覧
著訳者紹介
Ⅱ 魔女裁判の歴史
Ⅲ 魔女像と女性像──幻想と現実
1 害悪をもたらす魔女
牛乳泥棒の魔女とバター魔女
天候魔女
病気や死を呼ぶ魔女
子どもを食べる魔女
男性性器泥棒と売春斡旋人の魔女
2 悪魔の淫婦
女魔術師と霊
魔女と悪魔
女と情夫
3 賢女
女治癒師
女予言者
4 悪女
Ⅳ 女が魔女になる
1 共同体における魔女認定の規則と儀式
魔女祓い
魔女のお喋り
神判
使者の派遣と証人との対決
2 嫌疑から告発へ
3 マルガレーテ・ミュラーの裁判
訳者あとがき
引用文献・参考文献
索引
図版一覧
著訳者紹介