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おとぎの国のモード

ファンタジーに見る服を着た動物たち

おとぎの国のモード

絵本に登場する動物たちは、なぜ服を着ているのか?服飾社会学の視点から動物たちのファッションが映し出す時代の貌を読み解く。

著者、編者、訳者など 坂井妙子
ジャンル 文学・芸術・ノンフィクション
ISBN 978-4-326-65265-5
出版年月 2002年3月
判型・ページ数 四六判・240ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

ミッキーマウスやドナルドダックを挙げるまでもなく、現代では着衣の動物たちは児童文学の定番になっている。だが、なぜ彼らは服を着ているのだろうか?18世紀半ばに登場した着衣の動物は、風刺画などで人間社会を皮肉る役目をおっていたが、徐々に「かわいい」ものとして子ども部屋に入り込み、『不思議の国のアリス』、ピーターラビット・シリーズに至りその位置付けを確立する。本書はその過程に産業革命による自然観の変化、読者の階級意識の変化などがあったことを、動物たちに着せられた服の分析を通じて読み解く。また、アリスの白ウサギやピーターラビットたちが物語と切り離されキャラクター商品化された、今日のいわゆる「かわいい」文化の先駆けでもあったことを、豊富な図版と資料から描き出す。

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目次

はじめに

第1章 着衣の動物揺籃期
 1 生身の動物
 2 一九世紀初めの作品
 3 戯画からの殴り込み

第2章 ポケットの付いたチョッキを着た白うさぎの出現
 1 テクストの分析
 2 イラストの分析

第3章 さらなる展開――お子様ランチ風な着衣の動物
 1 人間と動物の歩み寄り
 2 衣服の新たな役割

第4章 子供部屋のヒーロー、ピーターの誕生
 1 過去の優雅な世界に住むかえる紳士
 2 人間の恩人になったねずみ
 3 子供部屋のヒーロー

ピーター、その後――着衣の動物の魅力と限界

あとがき
初出一覧

図版出所一覧

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