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東アジアの家父長制

ジェンダーの比較社会学

東アジアの家父長制

中国、台湾、韓国、北朝鮮そして日本の社会におけるジェンダーのあり方を詳細に検討し、性別による制約から自由な社会を構想する。

著者、編者、訳者など 瀬地山 角
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65194-8
出版年月 1996年11月
判型・ページ数 四六判・392ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

この本は、性差別や性役割分業などと呼ばれる問題を、東アジアの諸社会の中で比較し、その上で日本社会の特徴を浮かびあがらせようという試みである。「東アジアの家父長制」というタイトルは、家父長制という言葉になじみのない読者には、いささかとっつきにくい印象を与えるかもしれないが、われわれの暮らす社会が、性別に基づいて、どのように編成された社会であるのかを、家父長制という概念を用いながら明らかにしていきたい。<まえがき>より

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目次

まえがき

序 章 ジェンダーの比較社会学へ向けて

第I部

第一章 家父長制とは何か

 1 家父長制の交通整理
 2 従来の文化人類学・社会学などにおける用法
 3 欧米のフェミニズムにおける用法
 4 汎通性ある家父長制概念の構築へ向けて

第二章 主婦の誕生と変遷――既婚女性の労働力化と主婦化

 1 アプローチの整理
 2 主婦の誕生と変遷の図式――資本主義型
 3 社会主義型

第三章 欧米の家父長制と主婦の変遷

 1 原生的労働関係から近代主婦の誕生――イギリスを中心として
 2 現代主婦の誕生――アメリカを中心に
 3 主婦の消滅? ――北欧を中心として
 4 社会主義型

第II部

第四章 日本の近代主婦と家父長制

 1 原生的労働関係とそこからの脱却
 2 日本型の近代的家父長制の背景――儒教と女性、良妻賢母主義を中心に
 3 近代主婦の誕生
 4 戦時下の近代主婦――再び母性の強調

第五章 日本の現代主婦と家父長制

 1 戦後の高度成長――産業化の新しい展開
 2 日本の現代家父長制――新たな規範の形成
 3 主体の側の対応
 4 日本における現代主婦
 5 現代日本の家父長制とその問題点

第III部

第六章 韓国の家父長制

 1 韓国における産業化
 2 韓国型家父長制の背景
 3 韓国女性の就労形態
 4 韓国型の家父長制

第七章 台湾の家父長制

 1 台湾における産業化
 2 台湾型家父長制の背景
 3 台湾女性の就労形態
 4 台湾型の家父長制

第八章 北朝鮮の家父長制

 1 社会主義化――その政策の展開と女性観
 2 脱社会主義化――金日成化と伝統との共鳴

第九章 中国の家父長制

 1 社会主義化
 2 脱社会主義化
 3 中国におけるジェンダーの現状と将来

第十章 結論

 1 東アジアのジェンダーの比較社会学
 2 現代日本における「女性問題」の解決へ向けて

男とフェミニズム? ――あとがきにかえて
参考文献
索 引

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