性の商品化
買売春、ポルノと表現の自由、ダイエットなど<性の商品化>といわれる多様な問題群をどのように考えればよいのか。是非を問うのではなく、何が問題なのかを明らかにする。
はじめに
第一章 <性の商品化>は道徳的か[永田えり子]
1 はじめに
2 売春は必ずしも人権侵害とはいえない
3 「好きでやってるんだから、よい」とはいえない
4 快か不快かは水かけ論になる
5 道徳が、何が権利かを決めている
6 性道徳は健在である
7 <性の商品化>は非公然性の原則に反する
8 ゆえに、性表現が自由であるべきだ、とはいえない
9 性道徳が商品化への不快を生む
10 上品な社会へ向けて
11 最後に
第二章 <性の商品化>と表現の自由[紙谷雅子]
1 ポスターは女性に対する差別的表現?
2 表現の自由と猥褻
3 「ポルノ」と表現の自由
4 「ポルノ」と「公共の福祉」
5 「ポルノ」ってなに?
第三章 潜在的商品としての身体と摂食障害[浅野千恵]
1 はじめに
2 女性はなぜ痩せようとするのか
3 「潜在的商品」としての女性の身体
4 「異性愛」という暗闇の中で
5 おわりに
第四章 性的奴隷制からの解放を求めて[川畑智子]
1 はじめに
2 橋爪大三郎「売春のどこがわるい」について
3 <性の商品化>と性的奴隷制
4 「娼婦」ラベルとは何か
5 「強姦神話」にみる女性のイメージ
6 売春女性に対する性差別
7 売春防止法の意義と本質
8 おわりに
第五章 売買春をめぐる言説のレトリック分析――公娼・廃娼論争から<性の商品化>問題へ[赤川学]
1 <性の商品化>という問題
2 <性の商品化>の前史としての廃娼問題
3 売買春問題におけるセクシュアリティとジェンダー
4 売買春そのものの是非をめぐる論争
5 売春行為は自由意志か強制か
6 <性の商品化>批判のゆくえ
第六章 何が<性の商品化>に抵抗するのか[立岩真也]
1 何を問うか
2 「自由」はこの社会の最高の原理ではない
3 「自己決定」は正当化されない
4 何が譲渡に抵抗するのか
5 「ロマン主義的」な解答
6 性の切り離し制御しつくせるか
7 他者の現れを拒めるか
8 何を買っているのか
9 「同意」は何も消し去りはしない
10 考えたことと考えなかったこと
第七章 <性の商品化>をめぐるノート[加藤秀一]
1 商品である性と商品でない性
2 「よい性の商品化」論の批判
3 <性の商品化>とは何か
4 結語<性の商品化>の未来
第八章 商品としての性――自由意志・身体・ジェンダー[江原由美子]
1 橋爪・瀬地山論文の波紋
2 人権概念による「性の商品化」の議論は有効か――永田論文をめぐって
3 「女性のため」という名目によるポルノ規制は有効か――紙谷論文をめぐって
4 「性の商品化」は女性に何をもたらしているのか――浅野論文をめぐって
5 売春への偏見が売春女性を苦しめているのか――川畑論文をめぐって
6 「性の商品化」というレトリックの可能性と限界――赤川論文をめぐって
7 同意があれば「買春」してよいと言えるのか――立岩論文をめぐって
8 性が「商品」であるような社会とはどういう社会なのか――加藤論文をめぐって
9 「性の商品化」に関わる議論はどこまで進んだか
参考文献
索引
執筆者紹介
第一章 <性の商品化>は道徳的か[永田えり子]
1 はじめに
2 売春は必ずしも人権侵害とはいえない
3 「好きでやってるんだから、よい」とはいえない
4 快か不快かは水かけ論になる
5 道徳が、何が権利かを決めている
6 性道徳は健在である
7 <性の商品化>は非公然性の原則に反する
8 ゆえに、性表現が自由であるべきだ、とはいえない
9 性道徳が商品化への不快を生む
10 上品な社会へ向けて
11 最後に
第二章 <性の商品化>と表現の自由[紙谷雅子]
1 ポスターは女性に対する差別的表現?
2 表現の自由と猥褻
3 「ポルノ」と表現の自由
4 「ポルノ」と「公共の福祉」
5 「ポルノ」ってなに?
第三章 潜在的商品としての身体と摂食障害[浅野千恵]
1 はじめに
2 女性はなぜ痩せようとするのか
3 「潜在的商品」としての女性の身体
4 「異性愛」という暗闇の中で
5 おわりに
第四章 性的奴隷制からの解放を求めて[川畑智子]
1 はじめに
2 橋爪大三郎「売春のどこがわるい」について
3 <性の商品化>と性的奴隷制
4 「娼婦」ラベルとは何か
5 「強姦神話」にみる女性のイメージ
6 売春女性に対する性差別
7 売春防止法の意義と本質
8 おわりに
第五章 売買春をめぐる言説のレトリック分析――公娼・廃娼論争から<性の商品化>問題へ[赤川学]
1 <性の商品化>という問題
2 <性の商品化>の前史としての廃娼問題
3 売買春問題におけるセクシュアリティとジェンダー
4 売買春そのものの是非をめぐる論争
5 売春行為は自由意志か強制か
6 <性の商品化>批判のゆくえ
第六章 何が<性の商品化>に抵抗するのか[立岩真也]
1 何を問うか
2 「自由」はこの社会の最高の原理ではない
3 「自己決定」は正当化されない
4 何が譲渡に抵抗するのか
5 「ロマン主義的」な解答
6 性の切り離し制御しつくせるか
7 他者の現れを拒めるか
8 何を買っているのか
9 「同意」は何も消し去りはしない
10 考えたことと考えなかったこと
第七章 <性の商品化>をめぐるノート[加藤秀一]
1 商品である性と商品でない性
2 「よい性の商品化」論の批判
3 <性の商品化>とは何か
4 結語<性の商品化>の未来
第八章 商品としての性――自由意志・身体・ジェンダー[江原由美子]
1 橋爪・瀬地山論文の波紋
2 人権概念による「性の商品化」の議論は有効か――永田論文をめぐって
3 「女性のため」という名目によるポルノ規制は有効か――紙谷論文をめぐって
4 「性の商品化」は女性に何をもたらしているのか――浅野論文をめぐって
5 売春への偏見が売春女性を苦しめているのか――川畑論文をめぐって
6 「性の商品化」というレトリックの可能性と限界――赤川論文をめぐって
7 同意があれば「買春」してよいと言えるのか――立岩論文をめぐって
8 性が「商品」であるような社会とはどういう社会なのか――加藤論文をめぐって
9 「性の商品化」に関わる議論はどこまで進んだか
参考文献
索引
執筆者紹介
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