ホーム > 性の商品化

性の商品化 [フェミニズムの主張]

性の商品化

性急な「批判」の前に性の商品化の「是非」こそ問われなければならない。

著者、編者、訳者など 江原 由美子
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65166-5
出版年月 1995年5月
判型・ページ数 四六判・346ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

買売春、ポルノと表現の自由、ダイエットなど<性の商品化>といわれる多様な問題群をどのように考えればよいのか。是非を問うのではなく、何が問題なのかを明らかにする。

このページのトップへ

目次

はじめに

第一章 <性の商品化>は道徳的か[永田えり子]
 1 はじめに
 2 売春は必ずしも人権侵害とはいえない
 3 「好きでやってるんだから、よい」とはいえない
 4 快か不快かは水かけ論になる
 5 道徳が、何が権利かを決めている
 6 性道徳は健在である
 7 <性の商品化>は非公然性の原則に反する
 8 ゆえに、性表現が自由であるべきだ、とはいえない
 9 性道徳が商品化への不快を生む
 10 上品な社会へ向けて
 11 最後に

第二章 <性の商品化>と表現の自由[紙谷雅子]
 1 ポスターは女性に対する差別的表現?
 2 表現の自由と猥褻
 3 「ポルノ」と表現の自由
 4 「ポルノ」と「公共の福祉」
 5 「ポルノ」ってなに?

第三章 潜在的商品としての身体と摂食障害[浅野千恵]
 1 はじめに
 2 女性はなぜ痩せようとするのか
 3 「潜在的商品」としての女性の身体
 4 「異性愛」という暗闇の中で
 5 おわりに

第四章 性的奴隷制からの解放を求めて[川畑智子]
 1 はじめに
 2 橋爪大三郎「売春のどこがわるい」について
 3 <性の商品化>と性的奴隷制
 4 「娼婦」ラベルとは何か
 5 「強姦神話」にみる女性のイメージ
 6 売春女性に対する性差別
 7 売春防止法の意義と本質
 8 おわりに

第五章 売買春をめぐる言説のレトリック分析――公娼・廃娼論争から<性の商品化>問題へ[赤川学]
 1 <性の商品化>という問題
 2 <性の商品化>の前史としての廃娼問題
 3 売買春問題におけるセクシュアリティとジェンダー
 4 売買春そのものの是非をめぐる論争
 5 売春行為は自由意志か強制か
 6 <性の商品化>批判のゆくえ

第六章 何が<性の商品化>に抵抗するのか[立岩真也]
 1 何を問うか
 2 「自由」はこの社会の最高の原理ではない
 3 「自己決定」は正当化されない
 4 何が譲渡に抵抗するのか
 5 「ロマン主義的」な解答
 6 性の切り離し制御しつくせるか
 7 他者の現れを拒めるか
 8 何を買っているのか
 9 「同意」は何も消し去りはしない
 10 考えたことと考えなかったこと

第七章 <性の商品化>をめぐるノート[加藤秀一]
 1 商品である性と商品でない性
 2 「よい性の商品化」論の批判
 3 <性の商品化>とは何か
 4 結語<性の商品化>の未来

第八章 商品としての性――自由意志・身体・ジェンダー[江原由美子]
 1 橋爪・瀬地山論文の波紋
 2 人権概念による「性の商品化」の議論は有効か――永田論文をめぐって
 3 「女性のため」という名目によるポルノ規制は有効か――紙谷論文をめぐって
 4 「性の商品化」は女性に何をもたらしているのか――浅野論文をめぐって
 5 売春への偏見が売春女性を苦しめているのか――川畑論文をめぐって
 6 「性の商品化」というレトリックの可能性と限界――赤川論文をめぐって
 7 同意があれば「買春」してよいと言えるのか――立岩論文をめぐって
 8 性が「商品」であるような社会とはどういう社会なのか――加藤論文をめぐって
 9 「性の商品化」に関わる議論はどこまで進んだか

参考文献
索引
執筆者紹介

このページのトップへ