近代家族とフェミニズム (旧版)

近代家族とフェミニズム
形式・仕様:
旧版 紙版
著者 落合 恵美子
ジャンル 社会・女性
出版年月 1989年12月
ISBN 978-4-326-65112-2
判型・ページ数 4-6・378ページ
定価 3,520円(税込)
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“私は「解放」を謳わない”――日常生活の中でフェミニズムを生きる著者が、しなやかに感じ、するどく迫る〈近代家族〉の核心。女性学、家族史、家族社会学等からの視角。

はしがき

I 近代家族の誕生と終焉

1 〈近代家族〉の誕生と終焉――歴史社会学の眼
 1 〈外〉の家族
 2 歴史社会学の眼
 3 〈近代家族〉の誕生と終焉

2 出産の社会史における二つの近代
 1 「出産」研究の萌芽と現代社会
 2 歴史人口学から見た二つの近代
 3 出産をめぐる心性と社会関係
 4 二つの近代の社会学的意味
 5 近代化過程における家族変動論へ

3 江戸時代の出産革命――日本版『性の歴史』のために
 1 日本版『性の歴史』のために
 2 江戸時代の出産革命
 3 留意すべきこと

4 近代家族における子どもの位置――妊娠・出産の意味を考える
 1 子どもの位置は変わりつつあるか
 2 近代家族における子どもの位置
 3 日本の場合
 4 現代家族における子どもの位置

5 現代家族の育児ネットワーク
 1 調査研究のあらまし
 2 育児援助の諸相
 3 育児の困難と要望
 4 地域の育児ネットワーク
 5 結論

6 家族社会学のパラダイム転換
 1 パラダイムとマンタリテ
 2 家族社会学史のパラダイム
 3 集団論的パラダイムの背後仮説
 4 集団論的パラダイムの危機
 5 解釈学的アプローチの可能性

補1 出産の歴史社会学

II フェミニズムの歴史社会学

7 フェミニズム理論における家内性と近代
 1 問題の構図
 2 マルクス主義フェミニズム
 3 女性人類学
 4 女性の社会史
 5 家内性と近代

8 フェミニズムの諸潮流
 1 フェミニズムの百花撩乱
 2 フェミニズムという言葉
 3 フェミニズムの二つの波
 4 フェミニズムの諸潮流

9 近代とフェミニズム――歴史社会学的考察
 1 なぜ「近代」か?
 2 「近代」をめぐる思想史
 3 「母性主義」とは何か
 4 フェミニズムの歴史社会学

10 中国女性は家に帰るか――現代化路線と「婦女回家」論争のゆくえ
 1 開放政策による女性の変化
 2 「婦女回家」論争の沸騰
 3 賛成論は少数派、反対論が多数派だった
 4 論争の政治的背景とそのゆくえ
 5 大躍進による家事・育児の社会化は短命に終わった
 6 中国の男性はよく家事をする
 7 「子連れ勤務」にはおおらかだった
 8 中国女性は解放されているか
 9 「性差」をつきつめた思想的経験の希薄さ

補1 女と家族と現代哲学
補2 女性学のセカンドステージ
補3 なしくずしの「解放」論
補4 ファシズムとポスト・モダン――書評 山下悦子著『高群逸枝論』

III 現代を読む
 1 新人類女性はアグネスをめざすか
 2 アグネス論争のもどかしさ
 3 普通の家族も静かに変わる
 4 松田聖子の妊娠・出産報道
 5 家族は子どもを育てられるか
 6 どうせするなら「明るい同居」
 7 新人類の保守性とは
 8 わたしの中国体験
 9 現代化中国の女性と家族
 10 ジャパゆきさんの選択
 11 お産と社会学とわたし

あとがき
参照文献
初出一覧

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