ホーム > シンボリック・デバイス

シンボリック・デバイス [数理社会学シリーズ]

意味世界へのフォーマル・アプローチ

シンボリック・デバイス

全5巻の応用編。意味世界を支えるメカニズム=シンボリック・デバイスの説明へむかって。理解社会学としての数理社会学を構想する。

著者、編者、訳者など 三隅一人 編著
高坂健次 編著
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-64871-9
出版年月 2005年3月
判型・ページ数 A5判・216ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

あまりに哲学的な社会理論でも、あまりに事例記述的な実証研究でもない、より魅力ある社会学を求めて。本邦初のシリーズ全5巻。数理社会学の「こだわり」を明らかにしながら、体系的に最新の研究成果を広く紹介するはじめてのシリーズ。本巻は応用編であり、一見すると数理的手法になじまない意味世界の解明に挑む。意味世界を支えるメカニズム=シンボリック・デバイスの科学的な説明は可能だろうか。

このページのトップへ

目次

数理社会学のシリーズ刊行にあたって

第5巻 はしがき:意味世界と数理社会学[三隅一人・高坂健次]

第1部 社会の意味的デバイス

第1章 行為の意味解釈──ファジイ集合による意図や行動の連続的な記述を通して[都築一治]
 1.1 行為を記述する
 1.2 ファジイ集合による行為の記述
 1.3 観察者による他者の行為の意味解釈
 1.4 囚人のジレンマを記述する
 1.5 意図の組み合わせに効用を定義する
 1.6 数理社会学の理解社会学への挑戦

第2章 地位特性と評価──限定的評価と非限定的評価の相転移[高坂健次]
 2.1 問題の所在:評価の相転移
 2.2 期待状態理論の考え方
 2.3 期待状態理論に沿ったエピソードの再解釈
 2.4 限定的評価と非限定的相転移
 2.5 モデルの含意と展開可能性

第3章 社会関係と信頼──社会関係の拡張における非推移性の意味と役割[辻竜平]
 3.1 個別的信頼と一般的信頼
 3.2 一般的信頼の生成プロセス
 3.3 ワッツらのシミュレーション・モデル
 3.4 信頼関係の非堆移性に関するシミュレーション
 3.5 関係の拡張における信頼の非堆移性の意味と役割

第2部 意味秩序のデバイス

第4章 道徳の合理性──他者危害原則の論理とその社会的効果[永田えり子]
 4.1 道徳の予期せざる結果
 4.2 他者危害原則の定式化とその一般的な帰結
 4.3 囚人のジレンマとストーカーにみる他者危害原則の効果
 4.4 他者危害原則の社会的効果
 4.5 道徳の選択

第5章 規範の共有化[籠谷和弘]
 5.1 見えない規則
 5.2 問題状況の定式化:インフォン代数と距離空間の利用
 5.3 不動点としての「共有」規則

第6章 規範の変化──役割イメージの調整とプロセス[三隅一人]
 6.1 役割規範の内的変化プロセス
 6.2 役割のブール代数モデルとその展開
 6.3 役割規範の同定化(1):和併合プロセス
 6.4 役割規範の同定化(2):積併合プロセス
 6.5 役割規範の弁別化
 6.6 プロセスの現在
 6.7 規範変化のより深い理解のために

第7章 権利の交換──コールマンの合理的選択理論による近代初期民主制発達の検討[太郎丸博]
 7.1 問題:権利の社会学
 7.2 コールマンの『社会理論の基礎』と権利
 7.3 コールマン権利論の可能性
 7.4 結論と残された課題:選好・信念、外部性、秩序・闘争

第3部 経験世界の意味解読

第8章 婚姻儀礼のシンタックス[渡辺勉]
 8.1 なぜ婚姻儀礼なのか
 8.2 婚姻儀礼をめぐる問い
 8.3 質的分析の方法
 8.4 婚礼儀礼の分析
 8.5 婚礼儀礼の意味

第9章 量的データのセマンティクス──社会意識の測定と解釈[与謝野有紀・林直保子]
 9.1 社会意識の量的データ
 9.2 中意識の意味:量的データにおける意味把握の難しさ
 9.3 一般的信頼の構造:定義と測定
 9.4 セマンティクスの問題を越えるために

人名索引
事項索引
執筆者略歴

このページのトップへ