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数理社会学入門 [数理社会学シリーズ]

数理社会学入門

全5巻の基礎編。人々の構想力を刺激する学たらんとする数理社会学の全体像を、特にその独特の方法論に焦点をあてて紹介する。

著者、編者、訳者など 数土 直紀 編著
今田高俊 編著
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-64867-2
出版年月 2005年2月
判型・ページ数 A5判・248ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

あまりに哲学的な社会理論でも、あまりに事例記述的な実証研究でもない、より魅力ある社会学を求めて。本邦初のシリーズ全5巻。自由な着想と緻密な論理の調和。ここにこそ社会学の魅力があるのだ。本シリーズは、数理社会学のそんな「こだわり」を明らかにしながら、体系的に最新の研究成果を広く紹介するはじめての試みである。既刊の入門書「社会を<モデル>でみる」につづく上級シリーズ。本巻は入門篇として、その方法論的基礎をわかりやすく説明し、おおまかに研究領域の全体像を描く。

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目次

数理社会学シリーズの刊行にあたって

第1巻 はしがき:数理社会学の全体像[数土直紀・今田高俊]

第1部 社会から数理モデルへ:方法編

第1章 数理社会学への招待[今田高俊]
 1.1 数理社会学とは
 1.2 常識の非合理的と人間味:数理への偏見
 1.3 社会数理の妙味:言説理論を超えて
 1.4 数理社会学の心得

第2章 数理社会学の可能性と限界[志田基与師]
 2.1 社会学理論としての数理社会学
 2.2 数学と科学
 2.3 実証性と理論の進歩
 2.4 開かれた態度

第3章 社会分析の道具としてのゲーム理論[佐藤嘉倫]
 3.1 エスカレーターとゲーム理論
 3.2 ゲーム理論の考え方
 3.3 進化ゲーム理論の考え方
 3.4 従来のゲーム理論と進化ゲーム理論の関係

第4章 実践としてのシミュレーション──<社会>の理解/記述/創出[遠藤薫]
 4.1 シミュレーションという社会学的行為
 4.2 現代のシミュレーション・モデルの特徴
 4.3 シミュレーションと現代科学
 4.4 シミュレーションの正当性について:シミュレーションという実践
 4.5 社会の創出とシミュレーション
 4.6 <現実>のシミュレーション化

第5章 検証のための計量分析[与謝野有紀]
 5.1 数理社会学と軽量分析
 5.2 計量分析と社会学理論
 5.3 数理モデルから計量モデルへ
 5.4 理論の数理モデル化とその展開、および計量分析
 5.5 計量分析と演繹的モデルの独立的進展
 5.6 社会学的計量分析の展開可能性

第2部 数理モデルから社会へ:事例編

第6章 投票者の勢力と提携形成の数理モデル──投票ゲームによる分析[近藤博文]
 6.1 社会科学とゲーム理論
 6.2 投票ゲームとはなにか
 6.3 投票者の勢力をどのようにとらえるか:パワー指数の定式化
 6.4 どのような提携がつくられるか:提携形成モデルの構築
 6.5 日本の連合政権形成へのモデル適用
 6.6 投票ゲーム研究の広がり

第7章 社会運動の発生と政治的機会構造──ゲーム理論的モデルによる考察と国際比較分析[山本英弘]
 7.1 社会運動の発生メカニズムの追究
 7.2 社会運動の発生と政治的機会構造
 7.3 政治的機会構造の分析枠組
 7.4 ゲーム理論的モデルによる分析
 7.5 国際比較データによる分析
 7.6 結語:数理モデルによる分析の成果と課題

第8章 共同体でもなく原子化された個人でもなく──社会的ジレンマにおけるゲームのリンケージと社会関係資本[長谷川計二]
 8.1 コミュニティにおける協力行動
 8.2 社会関係資本とゲームのリンケージ
 8.3 社会関係のネットワークと社会関係資本
 8.4 コミュニティの強さ/弱さ
 8.5 社会的ジレンマにおける「中間集団」の位置

第9章 繰り返しゲームによる所得分布の生成[浜田宏]
 9.1 「お金持ち」は少ない
 9.2 ベースライン・モデル:投資ゲーム
 9.3 ゲームの反復による正規分布の導出
 9.4 対数正規分布の導出:累積効果を考慮したモデル
 9.5 反復投資ゲームに関する今後の課題

第10章 これからはじめなければいけないこと[数土直紀]
 10.1 抽象化と具体化
 10.2 モデルと現実
 10.3 事例編について
 10.4 数理社会学シリーズのめざすもの

人名索引
事項索引
執筆者略歴

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