ネットワーク論に何ができるか

「家族・コミュニティ問題」を解く

ネットワーク論に何ができるか

家族の内部と外部の人間関係の「構造」を同一の枠組でとらえるネットワーク論。家族社会学と都市社会学を架橋する理論へとむかって。

著者 野沢慎司
ジャンル 社会・女性
出版年月 2009年3月
ISBN 978-4-326-60219-3
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり

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家族を、「連帯と解放のネットワーク」と考えてみよう。家族の集団性がゆらぎ「個人化する家族」「ライフスタイル化する家族」がいわれる中、役割意識や規範意識の検討だけでは「家族の変動」は十分にはとらえられない。「大規模な社会変動下の人間関係研究」という同一の関心をもつものとして、家族論とコミュニティ論を交差させる。

まえがき──家族・コミュニティ・ネットワーク

第1章 家族・コミュニティ問題──ネットワークのなかの夫婦関係
 1. コミュニティ研究と家族研究の交差
 2. 家族・コミュニティ問題の都市間比較分析
 3. 磁場としてのネットワークと家族
 4. 現代日本の家族・コミュニティ変動

第2章 ネットワーク論の意義と方法──家族研究への応用
 1. ネットワークのなかの家族
 2. 社会的ネットワーク論とは何か
 3. ネットワークのなかの家族/ネットワークとしての家族
 4. 資源としてのネットワーク/拘束としてのネットワーク
 5. 家族とネットワークの変動論──空間と構造
 6. 家族・ネットワーク論の展望

第3章 核家族の連帯性とネットワーク
 1. 個人化する家族/連帯する家族
 2. 家族の連帯とパーソナル・ネットワーク
 3. データと方法
 4. 分析結果──家族関係構造とネットワーク構造
 5. 考察と結論──家族の個人化とパーソナル・ネットワークの構造

第4章 若年世代の結婚意欲とネットワーク
 1. 結婚はネットワーク現象か
 2. 分析枠組と主要な変数──結婚意欲・親子関係・ネットワーク・職業満足度
 3. 結婚意欲を規定する要因
 4. 結婚意欲に対するネットワーク効果とジェンダー

第5章 ネットワークのなかの定住と移住
 1. ライフコースの脱標準化と住み替えパターンの多様化
 2. 定住・移住志向とパーソナル・ネットワーク
 3. 対象者3グループの個人・世帯特性とネットワーク特性
 4. 現住地での定住意思
 5. 原住市区内での定住意志
 6. 定住と移住を方向付けるネットワーク

第6章 生活史とネットワーク──時代と磁場と自我のジレンマ
 1. 都市の社会的世界と個人史
 2. 東京下町と時代の文脈
 3. 和家具職人の世界とその変容──親父の時代
 4. 自我と磁場──父親との葛藤
 5. 職人と営業マンの狭間──人生の遠回り
 6. 空間をめぐるジレンマ──下がるか溜まるか
 7. 下町の変貌
 8. 時代と磁場と自我のジレンマ

7章 ネットワーク論の可能性──家族社会学のパラダイム転換再考
 1. なぜネットワークなのか
 2. 家族は集団ではないのか
 3. 個人化する家族/ライフスタイル化する家族
 4. ネットワーク現象としての家族

参考文献/索引

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