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南部メキシコの内発的発展とNGO

グローカル公共空間における学び・組織化・対抗運動

南部メキシコの内発的発展とNGO
著者、編者、訳者など 北野収
ジャンル 社会・女性
政治
ISBN 978-4-326-60214-8
出版年月 2008年11月
判型・ページ数 A5判・372ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

社会運動としての内発的発展論を再評価し、ネットワーク化による公共空間形成の動態的把握を試みる、新たな社会理論の精緻化へ向けた意欲的実証研究。世界中でネオリベラリズムが進行するなか、ラテンアメリカでは西欧・アジアと異なる形で新しい市民社会が形成されつつある。オアハカ州を例にメキシコ南部で勃興しつつある小農・先住民族と現地市民社会のネットワーク化による新しい公共空間の形成過程を、知識人・運動家の「記憶」、運動主体間の相互作用と連関のなかから描き出す。

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目次

はじめに

序章 本書の射程と南部メキシコという文脈
 1 内発的発展とポスト開発論に関する概念整理
 2 本書の射程と構成
 3 いくつかのキーワードと分析的視点
 4 メキシコおよびオアハカという文脈
 5 用語表記に関する補足

第Ⅰ部 個々人と時代との対話・交渉

第1章 脱プロ知識人とポスト開発思想
 1 はじめに
 2 ポスト開発思想の歴史的背景
 3 エステバの遍歴:開発のエリートからポスト開発活動家への道のり
 4 ポスト開発思想の世界観
 5 南と北の人々に求められるもの
 6 考察と議論
 7 むすび

第2章 女性活動家の遍歴と政治空間
 1 はじめに
 2 テワンテペック地峡の政治地理
 3 ある女性活動家の遍歴と証言
 4 むすび

第3章 フェアトレードの父の思想と哲学
 1 はじめに
 2 方法論と目的
 3 イスモ地域先住民族共同体組合(UCIRI)の概要
 4 ヴァンデルホフの個人史と思想・哲学
 5 考察
 6 むすび

第4章 農民・女性・青年の「学び」から
 1 はじめに
 2 教育と学びに関する2つのテーゼ
 3 非・不定形の「学び」の展開:農民・女性・若者へのインタビューから
 4 考察
 5 むすび

第5章 知識人の対話から実践へ
 1 はじめに
 2 イヴァン・イリイチについて
 3 エステバの「語り」におけるイリイチとオアハカでの実践
 4 むすび

第Ⅱ部 ローカルNGOと市民社会の諸相

第6章 迫られる変化と運動の動機
 1 はじめに
 2 農家直接支払制度にみる政府と住民の「距離」
 3 『女の町フチタン』の今
 5 むすび

第7章 ローカルNGOと市民社会、そして政府
 1 はじめに
 2 教会系NGOの発達と社会運動
 3 農村ラジオ局によるアイデンティティ戦略
 4 カタリストとしての農村青年NGO
 5 政府とNGOの関係の二面性
 6 むすび

第8章 グローバル化への反応と矛盾
 1 はじめに
 2 構造調整とコーヒー生産者組合
 3 PPP反対運動とローカルNGO
 4 むすび

終章 内発的発展・知識人・NGO
 1 はじめに
 2 新しい社会運動の遺産と新たな展開
 3 ローカルNGOの評価
 4 社会変革における人的資源としての知識人達
 5 むすび:運動としての内発的発展論と対抗的政策論

補章 複眼的なリアリティの捉え方に関する試論
 1 はじめに
 2 本書が提示した主体形成論と権力関係論
 3 社会構造と行為主体の関係という命題
 4 実証主義と解釈主義の関係という命題
 5 リアリティ理解のための様々な社会科学的営為
 6 むすび

文献一覧
あとがき
人名・事項索引

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