保健医療ソーシャルワーク論

保健医療ソーシャルワーク論
著者 田中 千枝子
ジャンル 福祉・医療
出版年月 2008年6月
ISBN 978-4-326-60211-7
判型・ページ数 B5・192ページ
定価 2,420円(税込)
在庫 絶版

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保健医療ソーシャルワークの基本的知識と技術、価値に基づく専門家としてのスタンスとは。医療と福祉をつなぐ現場で活躍するソーシャルワーカーになるための14章。

2008年度からスタートする新カリキュラムにおける医療系科目「保健医療ソーシャルワーク」は、保健医療現場で働くことをめざすソーシャルワー力ー養成課程の基幹科目である。制度の把握から実践まで、保健医療ソーシャルワークの基本的知識と技術、価値に基づく専門家としてのスタンスを身につけられるよう、段階的に構成した全14章。

はじめに

第1章 現代の保健医療と福祉における諸問題
 
ホップ 保健医療をめぐる社会環境の変化
  1 人口構造の変化
  2 疾病構造の変化
  3 社会環境の変化
  4 生活水準の向上や意識の変化
  5 地域の変化
  6 医療技術の進歩と経済性
  7 保健医療と福祉の諸問題と課題
 
ステップ 医療概念の拡大と福祉サービスの普遍化
  1 メディカルケアからヘルスケアへ
  2 社会福祉サービスの普遍化
  3 医療と福祉の目的と対象
 
ジャンプ 保健医療福祉の現代的課題と役割
  1 保健医療と福祉の連携方法の確立
  2 保健医療における福祉ニーズ評価の再検討
  3 社会的変化に対応する保健医療・福祉システムの構築

第2章 「保健医療福祉」とは何か
 
ホップ 保健医療と社会福祉の関係性
  1 社会福祉の意味
  2 保健医療福祉の考え方
 
ステップ 医療と福祉の関係性
  1 LIFEを扱うもの
  2 対象者の抱える問題の種類
 
ジャンプ 保健医療と福祉の共通基盤と課題
  1 包括性
  2 連続性
  3 地域性
  4 保健医療福祉の概念整理

第3章 医療・病院の歴史と医療ソーシャルワークの展開

ホップ 保健医療の歴史的展開
  1 医療の発生
  2 病院・施設の歴史
  3 日本と西洋の病院の相違
 
ステップ 医療ソーシャルワークの発生
  1 イギリスの場合
  2 アメリカの場合
  3 日本の場合
  4 各国の比較
 
ジャンプ 医療ソーシャルワークの展開
  1 米英における展開
  2 日本の医療ソーシャルワークの方向性

第4章 保健医療福祉にとって「患者・家族」とは何か
 
ホップ 患者とクライエント
  1 クライエントのとらえ方
  2 患者がクライエントになるとき
 
ステップ 医療者とクライエントの関係性
  1 患者―家族―医療者の関係性
  2 医者―患者関係
  3 保健医療チームと患者・家族の関係
  4 患者と家族の関係
 
ジャンプ ライフサイクルと生活課題による患者の理解
  1 ライフサイクルとは何か
  2 ライフサイクルによる患者・家族の理解
  3 コーホートによるクライエントの理解
  4 医療福祉の視点

第5章 保健医療と福祉をめぐる価値と倫理
 
ホップ パターナリズムと自己決定
  1 患者の権利と医療・社会の関係性
  2 医療者のパターナリズム
  3 患者の自律性
 
ステップ 保健医療における患者の権利
  1 インフォームド・コンセント
  2 保健医療サービスの消費者としての患者
 
ジャンプ ソーシャルワークの取り組むべきもの
  1 バイオエシックスとソーシャルワーク
  2 ソーシャルワーカーとしての職業倫理とジレンマ
  【資料】医療ソーシャルワーカー倫理綱領

第6章 医療組織とチームワーク
 
ホップ 医療組織とは
  1 医療組織の特性
  2 医療組織の目的
  3 医療ソーシャルワーカーの位置づけ
 
ステップ チームワークとは
  1 チームワークの定義
  2 チームワークの性質
  3 チームワークのプロセス
 
ジャンプ チームワークからネットワーキングへ
  1 ネットワーキングとは
  2 地域連携への新しい動き

第7章 保健医療をめぐる社会保障の枠組み
 
ホップ 社会保障制度の概略
  1 社会保障制度の構成枠組み
 
ステップ 社会保険制度
 
ジャンプ 医療保障制度の概略
  1 医療システムの国際比較
  2 国民医療費と医療保険
  3 診療報酬制度と新しいシステム
  4 DPC(Diagnosis Procedure Combination)システム
  5 地域医療支援病院と地域連携パス

第8章 医療保険の仕組みと医療・所得保障
 
ホップ 医療保険制度の概略
  1 医療保険制度の構成枠組み
  2 新たな高齢者医療制度の創設
  3 公費負担制度
  4 医療費制度の問題点
 
ステップ 傷病時の所得保障
  1 傷病時の雇用保険
  2 労働者災害保障保険における傷病および休業保障の扱い
  3 傷病・死亡時の年金制度
 
ジャンプ 生活保護による所得保障
  1 生活保護

第9章 保健医療サービスと福祉をめぐる施設と体制
 
ホップ 保健医療の施設とサービス供給の関係
  1 医療施設と保健医療サービス
  2 医療施設数の動向
  3 医療施設の類型
  4 リハビリテーション医療における機能分化
 
ステップ 介護保険の施設と福祉・介護サービス
  1 介護保険の概要と課題
  2 介護保険の見直し
  3 介護保険施設の概要と利用の条件
 
ジャンプ 保健医療と福祉のマンパワーと供給システム
  1 医療と福祉のマンパワー
  2 医療と福祉のマンパワーの養成課程

第10章 介護保険と自立支援法によるサービス
 
ホップ 医療・福祉サービスの供給体制
  1 介護保険のサービス
  2 介護保険サービスの供給体制
 
ステップ 専門機関・専門職の活動
  1 保健医療ソーシャルワーカーの役割
  2 介護支援専門員
  3 地域包括支援センターの活動
 
ジャンプ 障害者福祉サービス
  1 障害者自立支援法
  2 医療と福祉のサービス供給体制の課題

第11章 保健医療領域における特徴的諸問題と
      保健医療ソーシャルワーカーの業務と役割
 
ホップ 医療ソーシャルワーカー業務指針
 
ステップ 保健医療ソーシャルワーカーの業務の実際Ⅰ
  1 経済的問題
  2 療養中の心理的・社会的問題
  3 受診・受療援助
 
ジャンプ 保健医療ソーシャルワーカーの業務の実際Ⅱ
  1 退院援助
  2 社会復帰援助
  3 地域活動
  【資料】医療ソーシャルワーカー業務指針

第12章 保健医療の場におけるソーシャルワークの援助過程
 
ホップ 援助過程Ⅰ
  1 はじめに
  2 患者の発見と特定
  3 インテークと情報収集および契約
 
ステップ 援助過程Ⅱ
  1 アセスメント
  2 援助計画の策定と実行
 
ジャンプ 援助過程Ⅲ
  1 モニタリングとフォローアップ
  2 ターミネーションとエバリュエーション

第13章 保健医療ソーシャルワークの実際
        ――ミクロからメゾ・マクロへの展開
 
ホップ ソーシャルワークの介入枠組み
  1 ミクロレベルの活動
  2 メゾレベルの活動
  3 マクロレベルの活動
  4 フィードバック活動
 
ステップ 保健医療ソーシャルワークの実際
  1 マクロからメゾ・ミクロへ
  2 ミクロからメゾ・マクロへ
  3 マクロレベル
 
ジャンプ ミクロからメゾ・マクロレベルへの業務展開の課題
  1 業務としての組織の認識・承認を得る
  2 当事者・地域住民とともに進む
  3 地域社会に活動をアピールするための方法論を身につける

第14章 保健医療サービスの今後の動向と
      保健医療ソーシャルワークの課題
 
ホップ 保健医療サービスの今後の動向
  1 保健医療サービスの連続性・包括性
  2 保健・医療・福祉サービスの連携と統合
  3 サービス利用者の権利擁護と専門職としての価値・倫理
  4 地域社会の中の1資源としての保健医療系機関の活動展開
 
ステップ 保健医療ソーシャルワーカーの役割
   1 保健医療ソーシャルワーカーへの期待

ジャンプ 保健医療ソーシャルワーカーの活動の方向性
  1 保健医療ソーシャルワーク実践システムから考察する

事項索引
人名索引

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