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ジェンダーの法史学

近代ドイツの家族とセクシュアリティ

ジェンダーの法史学
著者、編者、訳者など 三成美保
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60181-3
出版年月 2005年2月
判型・ページ数 A5判・344ページ
定価 本体5,600円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

ジェンダー理論の達成をふまえ、歴史的資料を縦横に駆使し、法と歴史学・社会学の学際的架橋をめざす。意欲的、刺激的な試み。第1部「ジェンダー秩序と法秩序」で方法論的・歴史的枠組を示し、第2部「近代的ジェンダー・バイアスの生成」でヨーロッパ近代秩序としての「公私二元構成」の問題点に、姦淫罪、嬰児殺、読書協会を例に鋭く切り込み、第3部「法秩序のなかの家族と生殖」で「親密圏」への国家と法の関与を指摘する。

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目次

はしがき

第1部 「ジェンダー秩序」と法秩序

第1章 「ジェンダー研究」の展開と「ジェンダー法学」の成立
 第1節 「ジェンダー法史学」の意義と目的
 第2節 「ジェンダー法学」の成立と「ジェンダー法史学」

第2章 「ジェンダー秩序」の2類型
 第1節 「ジェンダー秩序」の類型化仮説
 第2節 「キリスト教的=身分制社会型」ジェンダー秩序と「公私二元的=市民社会型」ジェンダー秩序

第2部 近代的ジェンダー・バイアスの生成

第3章 ヨーロッパ近代の公私二元構成
 第1節 「公」と「私」――概念の変遷
 第2節 「公/私」関係の歴史と展望

第4章 「法と道徳の分離」にみるジェンダー・バイアス――姦淫罪とその廃止
 第1節 「風俗犯罪」と姦淫罪
 第2節 近世バイエルンの姦淫罪
 第3節 姦淫罪の廃止と「性の二重基準」の確立

第5章 「人道主義」のジェンダー・バイアス――嬰児殺論をめぐって
 第1節 嬰児殺論の位相
 第2節 啓蒙期の嬰児殺言説
 第3節 「人道主義」の勝利とジェンダー

第6章 「公共圏」のジェンダー・バイアス――啓蒙期の読書協会
 第1節 「公共圏」としての啓蒙空間
 第2節 男たちの「公共圏」
 第3節 コミュニケーションのジェンダー・バイアス

第3部 法秩序のなかの家族と生殖

第7章 法秩序としての「近代家族」
 第1節 近代家族法システム
 第2節 「近代家族」論争と近代的家父長制

第8章 「逸脱者」としての「未婚の母」と「婚外子」
 第1節 婚外子法制の現状
 第2節 前近代ヨーロッパにおける婚外子法制の展開
 第3節 「未婚の母」の変化――啓蒙期法典編纂
 第4節 19世紀前半のプロイセン婚外子法改革とジェンダー

第9章 「家族の保護」と「子の保護」の競合――ワイマール~ナチス期の婚外子法改革論
 第1節 ドイツ民法典婚外子法
 第2節 ワイマール~ナチス期の婚外子法改革論

第10章 生殖管理のジェンダー・バイアス――ナチス優生政策と断種法
 第1節 ナチス優生学の歴史的位相
 第2節 ナチス優生法制の背景と比較
 第3節 ナチス断種法の手続と実態

主要文献目録
あとがき
索引

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