グローバリゼーションと開発

グローバリゼーションと開発

「グローバリゼーション」の諸相をバランス良く提示し、「グローバリゼーションと開発」の諸課題提示・分析と政策論を展開する。

著者 大坪滋
ジャンル 経済
出版年月 2009年2月
ISBN 978-4-326-50318-6
判型・ページ数 A5・516ページ
定価 4,070円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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グローバリゼーションとは何か。グローバリゼーションはどのような諸相を呈しているのか。グローバリゼーション下の途上国開発、国際開発協力の主要課題は何か。本書は身近な事例を皮切りに、「グローバリゼーションと開発」の光と影を整理し、開発途上国の置かれている状況、国際開発コミュニティの直面する諸問題を提示する。

はしがき

序章 グローバリゼーションと開発の主要課題[大坪 滋]
 1. プロローグ
 2. グローバリゼーションとは何か
 3. グローバリゼーションの進捗状況
 4. グローバリゼーションと開発の主要課題
 5. 本書の目的、特徴と構成

第I部 グローバリゼーションと開発の経済的課題

第1章 経済活動のグローバリゼーションと経済成長、不平等、貧困削減[大坪滋]
 1. 世界に格差をバラ撒くグローバリズム?
 2. グローバリゼーションと経済成長―不平等―貧困削減の三角関係
 3. グローバリゼーションと経済成長、国際間不平等・格差
 4. グローバリゼーションと国内不平等・格差:所得分配と地域格差
 5. グローバリゼーションと貧困削減:グローバリゼーションのインパクト波及経路
 6. グローバリゼーション下の開発マネジメント:成長・格差・貧困削減のガバナンス

第2章 グローバリゼーションと貿易・開発政策[長田博]
 1. はじめに
 2. 貿易自由化の理論的背景
 3. 開発途上国工業化のための代表的な貿易政策論
 4. 輸出指向工業化政策の発展段階別モデル(東アジアの経験から)
 5. 21世紀型グローバリゼーションの特徴
 6. グローバリゼーション下の「持続可能」な貿易システム展望

第3章 開発金融のグローバリゼーションと開発援助の将来[新海尚子]
 1. 開発途上国における外部金融の歴史的考察と金融統合
 2. 途上国開発の外部金融の光と影
 3. 開発援助と外部金融:日本のODAについて
 4. 途上国開発金融の将来

第4章 グローバリゼーションと多国籍企業・海外直接投資[大坪滋]
 1. グローバリゼーションと多国籍企業
 2. 多国籍企業と開発途上国:「光」
 3. 多国籍企業と開発途上国:「影」
 4. 多国籍企業と開発ガバナンス

第5章 グローバリゼーションと資源の呪い[長田博]
 1. はじめに
 2. 一次産品輸出と経済開発の議論
 3. 資源をめぐる国際関係の展開
 4. 資源と途上国開発の経済学
 5. グローバリゼーションと一次産品価格
 6. おわりに

第II部 グローバリゼーションと開発の政治・制度的課題

第6章 グローバリゼーションとグローバル・ガバナンス[木村宏恒]
 1. グローバリゼーションの性格:全盛か危機か
 2. グローバリゼーションとグローバル・ガバナンス
 3. グローバル・ガバナンスの途上国における現状
 4. グローバル・ガバナンスと途上国国内ガバナンス
 5. おわりに

第7章 世界貿易機関(WTO)における「貿易と開発」[川島富士雄]
 1. はじめに
 2. 貿易体制に対する異議申立てと途上国向けS&Dの発展
 3. WTOルールの概要とS&D
 4. WTOにおけるS&Dと「貿易と開発」に関する先行研究
 5. ドーハ開発アジェンダの現状と見通し
 6. WTOの役割と限界:「貿易のための援助」を軸に

第8章 地球温暖化問題と国際協力[藤川清史]
 1. はじめに
 2. 持続可能な開発
 3. 地球温暖化とは
 4. 地球温暖化防止をめぐる国際協力の経緯
 5. CDMの有効性と実態
 6. 今後の温暖化防止策の展望

第9章 グローバリゼーションと紛争・戦争[中西久枝]
 1. はじめに
 2. グローバリゼーションと現代の紛争・戦争
 3. グローバリゼーションとディアスポラ・ポリティクス
 4. グローバリゼーションとデモクラティック・ピース論
 5. グローバリゼーションと安全保障理論の変化:「人権」論の限界から「人間の安全保障」へ
 6. おわりに

第III部 グローバリゼーションと開発の文化・社会的課題

第10章 グローバリゼーション下の社会文化変容と開発[大橋厚子]
 1. 用語と視角
 2. 開発にかかわるグローバルな社会文化現象
 3. 開発プロジェクトと文化
 4. おわりに

第11章 グローバリゼーションと途上国農村[伊東早苗]
 1. グローバリゼーションと途上国農業
 2. グローバル生産システムの変貌とアグリビジネス
 3. アグリビジネスと途上国農民
 4. 契約栽培と途上国農民
 5. グローバル生産システムと労働
 6. 消費者と生産者をつなぐもの

第12章 グローバリゼーションと国際人口移動[浅川晃広]
 1. はじめに
 2. 国際人口移動の歴史的展開と国家の役割
 3. 現代の国際人口移動における開発的側面
 4. 日系ブラジル人問題と移民政策
 5. 受け入れ国・送り出し国・移民自身の利益の最大化へむけて

結章 グローバリゼーションと開発ガバナンス[大坪滋]
 1. 本書の課題体系フロー
 2. 何が問題なのか:課題マトリックス
 3. 何がなされるべきか:政策マトリックス
 4. エピローグ

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