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社会的選択理論

集団の意思決定と個人の判断の分析枠組み

社会的選択理論
著者、編者、訳者など ジョン・クラーヴェン
富山 慶典
金井 雅之
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50266-0
出版年月 2005年4月
判型・ページ数 A5判・240ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

政治学や経済学、哲学・倫理学の中に、アローの定理にはじまる社会的選択理論の居場所を与える。数学が不得意な人でも読める入門書。

人々の好みや意見というものは、とても多様で衝突することもある。それでも、誰か一人の意見で決めないで、みんなの意見に基づいて問題を解決することは可能だろうか。アローやセンの問いの意義と主要トピックス、選挙制度や経済政策の決定手続き、権利や正義などの道徳的判断まで幅広く扱う好著。

関連書:セン『集合的選択と社会的厚生』、加藤寛編『入門公共選択』(小社刊)

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目次

第1章 序論
1.1 社会的選択理論
1.2 選挙
1.3 委員会
1.4 経済学的文脈
1.5 道徳的判断
1.6 読書案内

第2章 選好と選択
2.1 個人と選択肢
2.2 選好:記法と基本的な仮定
2.3 選択
2.4 選択肢の集合についての選好
2.5 効用

第3章 Arrow の定理
3.1 社会的選択ルール
3.2 社会的選択の定義域
3.3 独立性
3.4 全員一致性とパレート条件
3.5 独裁性
3.6 Arrow の定理
3.7 Arrow の定理の証明:伝染性
3.8 Arrow の定理の証明:集合体
3.9 Arrow の定理の証明:独裁者
3.10 別の定式化
3.11 強パレート性と独裁者の階層
3.12 固定された選好
3.13 ありえる解決策

第4章 集合的合理性
4.1 限定的経路独立性
4.2 経路独立性
4.3 準推移性と寡頭制
4.4 非循環的な選好と拡張された多数決投票
附録:伝統的な合理性条件

第5章 選択ルールの戦略的操作
5.1 操作不可能な社会的選択ルール
5.2 操作不可能性と Arrow の定理の証明
5.3 選好にたいするマキシミン基準
5.4 弱パレート性を置き換えること
5.5 決着的な社会的選択ルール
5.6 さらなる検討

第6章 多数決投票を救出すること
6.1 無差別がないときの価値制限
6.2 個人的無差別があるときの選考限定
6.3 選好限定があるときの操作可能性
6.4 多数決投票への支持
6.5 限定アジェンダ
附録:単峰的選好を数えること

第7章 権利
7.1 押しつけられた社会的選択
7.2 選ぶ権利
7.3 権利と Arrow の定理
7.4 パレート条件を犠牲にすること
7.5 権利を制限すること

第8章 正義
8.1 非個人的な正義の原理
8.2 状態の順序づけ
8.3 マキシミンとレキシミン
8.4 よりゆるい正義の原理
8.5 個人的な正義の原理

第9章 功利主義的判断
9.1 効用関数
9.2 von Neumann-Morgenstern 効用
9.3 比較可能性のない測定可能性
9.4 功利主義と正義
9.5 功利主義と Arrow の定理

文献
訳者あとがき

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