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アソシアシオンへの自由

<共和国>の論理

アソシアシオンへの自由
著者、編者、訳者など 高村 学人
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-40241-0
出版年月 2007年2月
判型・ページ数 A5判・372ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

中間団体という問い。結社を敵視し、国民国家と諸個人の二極構造を創出して「近代」を設計したフランスが、結社の自由を承認するまで。知的格闘の社会学的探究。

結社の自由を認めなかった革命期の「人権宣言」から、1901年のアソシアシオン法の成立までの過程を追跡しながら、<共和国>の論理を浮かびあがらせる。いかなる中間団体が認められるべきか。これは、国家ではない社会とはいったいどのような存在なのか、われわれの選択する個人が自由な社会とはいかなるものか、を問うことにつながっている。

2007年度 日本法社会学会学会奨励賞(著書部門)
第25回(2008年度)渋沢・クローデル賞受賞

 

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目次

序論

Ⅰ アソシアシオンの現在と歴史
Ⅱ 「中間団体」という問い
Ⅲ 法社会学的アプローチとは何か:先行研究との対比で
Ⅳ 分析対象
Ⅴ 本書の構成

第1部 反結社という近代

第1章 「公共」概念の転換 ──革命期における反結社法の社会像
 第1節  革命前の理解
 第2節  ル・シャプリエによる反結社法
 第3節  修道会破壊の展開
 第4節  小括

第2部 中間団体政策の変遷

第1章 中間団体と公共の秩序── ナポレオン期の政策変容
 第1節  職業団体の部分的な復活:諸言説の対抗
 第2節  修道会政策に見る公共性の変容:国家による倫理性の放棄
 第3節  民法典でのソシアビリテ
 第4節  ナポレオン刑法典の時代
 第5節  小括

第2章 「社会の解体」から「社会の再建」へ
 第1節 復古王政期における<修道会(コングレガシオン)>論争
 第2節 七月王政期における「結社の自由」の位置
 第3節 初期社会主義者の<アソシアシオン>論

第3章 「友愛」の共和政 ──アソシアシオンの実現と挫折
 第1節  第二共和政憲法におけるアソシアシオン
 第2節  アソシアシオンの現実
 第3節  小括

第4章  個別法による中間団体の制御と法への抵抗
 第1節  権威帝政の秩序観と中間団体
 第2節  自由帝政期における経済的団体
 第3節  「社会的なるもの」の組織化

第3部 アソシアシオン法の形成

第1章  急進派の共和政と中間団体の再定位
 第1節  急進派の思想体系と共和主義的改革
 第2節  デュルケム社会学の中間団体論
 第3節  社会カトリシスムの中間団体論
 第4節  小括

第2章  法人学説の意図と理論的射程
 第1節  擬制説の政治的機能
 第2節  法人実在説のフランス的な受容
 第3節  法人否認説の意図:契約理論を中心に
 第4節 小括

第3章  増大するアソシアシオンと規制様式の変容
 第1節  アソシアシオンの傾向と規制枠組の変容
 第2節  裁判官による判例の形成

第4章  アソシアシオン法の成立── 立法過程と法構造の分析
 第1節  1901年法までの議会過程
 第2節  ワルデック・ルソー法案の独自性
 第3節  アソシアシオン法の構造
 第4節  法成立の要因:第3部の小括

第3部 補章 アソシアシオン法の受容──法制定から百年

 第1節  法成立直後の受容
 第2節  強化される自由
 第3節  定着する法:法制定から百年

総括──中間団体否認の痕跡と今後の展望

文献一覧
あとがき
法令索引
索引

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