民主政の規範理論

憲法パトリオティズムは可能か

民主政の規範理論
著者 毛利 透
ジャンル 法律
出版年月 2002年3月
ISBN 978-4-326-40205-2
判型・ページ数 A5・308ページ
定価 3,850円(税込)
在庫 在庫あり

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いかなる政治のあり方が民主政(デモクラシー)なのか。この問いはみかけほど単純なものではない。選挙での多数派による政治のことだ、といってすませてしまうことはできない。たとえば、なぜ少数派は選挙結果に従わなくてはならないのだろうか。問題は民主政とは何かではない。どこまでいっても、民主政とはいかなるものであるべきか、が問われているのだ。公共性を形成するプロセスそれ自体としての民主政というハーパーマスの魅力ある構想を、ルーマンやアレントらとつきあわせて肉付けし、具体的に憲法解釈論の場でその可能性を追求した力作。

第一章 憲法パトリオティズムとは何か

一 「ドイツ人としてのアイデンティティ」を求めて
ニ 前政治的所与としてのナツィオンと国家?
三 文化による立憲国家の基礎づけ?
四 合理的政治文化による国家

第二章 熟議の民主政を求めて

一 機能的に分化したシステムとしての民主政
ニ コミュニケーションの力と代表的になされる討議
三 コミュニケーションの力と複数性
四 統一体としての国民と複数性としての国民

第三章 民主政の歪みとは何か

一 日本の問題状況から
ニ 連邦最高裁判決の流れと理論の選択肢
三 経済市場と民主政過程
四 営利法人と民主政過程
五 日本の現状をどう考えるか

第四章 国民に直接の決定を求めうるか

一 直接民主政と「善意の市民」
ニ イニシアティブの「産業化」と連邦最高裁判決
三 イニシアティブと民主政との緊張
四 「人民」への訴えとカール・シュミット
五 自由かつ力ある公共は可能か

あとがき
索引

<読者の声> 公共圏でのコミュニケーションのあり方と議会との関係について理論的に考察されていて大変勉強になった。また、投票の秘密の意義に関する議論が興味深かった。(男性 31歳 司法修習生)

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