「帰国子女」の位置取りの政治

─帰国子女教育学級の差異のエスノグラフィ─

「帰国子女」の位置取りの政治
著者 渋谷 真樹
ジャンル 教育・心理
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2007年4月
ISBN 978-4-326-98053-6
判型・ページ数 A5・376ページ
定価 4,950円(税込)
在庫 オンデマンド制作

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カルチュラル・スタディーズの思潮の中で、中学校でのフィールドワークをもとに、「帰国子女」たちのアイデンティティのあり様を描き出す。(2001年2月20日 第1版第1刷発行)

序章
   (1) 研究の目的と帰国子女教育の背景
   (2) 「帰国子女」の定義
   (3) 本論文の構成

第1章 「帰国子女」のアイデンティティ研究への視座

 第1節 先行研究の検討
   (1) 国民国家の文化の措定とそこへの帰属意識
   (2) 超文化モデル
   (3) 「帰国子女」の語り方
 第2節 本研究の理論的枠組
   (1) ホールのアイデンティティ論
   (2) 本研究の位置付け

第2章 言説空間における「帰国子女」の位置取りの政治

 第1節 アイデンティティ研究のための言説空間への着目
   (1) 「帰国子女」をめぐる言説や表象に関する研究
   (2) 調査の方法
 第2節 教育界における「帰国子女」言説とアイデンティティ構築
   (1) 「帰国子女」をめぐる言説の変遷
   (2) 「帰国子女」カテゴリーに対する主体の位置取り
 第3節 マス・メディアの「帰国子女」表象とアイデンティティ構築
   (1) ある「帰国子女」の表象
   (2) 「帰国子女」表象とアイデンティティ構築

第3章 帰国子女教育学級でのフィールドワーク

 第1節 研究の手法
   (1) エスノグラフィの有効性
   (2) フィールドワークの概要
 第2節 研究の対象
   (1) あかつき中学校の帰国子女教育の制度
   (2) 保護者の学校選択
   (3) あかつき中学校の「帰国生」

第4章 あかつき中学校における「帰国生」の位置取りの政治

 第1節 「帰国生」による与えられた位置の探索
   (1) 生徒にとっての入学検定
   (2) あかつき中学校における1年空組の位置
   (3) 「帰国生」という呼称
 第2節 あかつき中学校における「帰国生」の位置取りの政治
   (1) 順応の位置取り──あかつき中学校生になること
   (2) 抵抗の位置取り──英語という「資源」
   (3) 混淆化する場──ハロウィーン・パーティの成立過程
 第3節 「帰国生」集団内部の多様性
   (1) 「帰国生」らしくない「帰国生」の位置取りの政治
   (2) 「帰国生」であることとジェンダーとの節合
   (3) アイデンティティの複層性

終章
   (1) 本研究の要約
   (2) 「帰国生」の位置取りの政治と介入の可能性
   (3) 本研究の意義
   (4) 今後の課題


引用・参考文献
資料
 資料1 あかつき中学校でのフィールドワークの概要
 資料2 あかつき中学校1年空組の保護者用質問紙
 資料3 あかつき中学校1年空組の生徒用質問紙およびその回答抜粋
 資料4 生徒祭クラス展示の決定過程のフィールドノート
 資料5 ある英文法の授業のフィールドノート
 資料6 英語劇上演過程のフィールドノート
 資料7 MsAの事例解釈
 資料8 ハロウィーン・パーティ開催のフィールドノート
あとがき
索引

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