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追って書き 少国民の名のものに [山中恒少国民文庫]

ボクラ少国民の周辺

追って書き 少国民の名のものに
著者、編者、訳者など 山中 恒
ISBN 978-4-326-95035-5
出版年月 2004年7月
判型・ページ数 320ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

今、戦後責任として、私はその戦後六○年にこだわっています。告発を伴わない戦争体験の語りは無意味どころか有害であると考えています。

「喉元過ぎて熱さを忘れた」日本人は、戦争の本質などを考えることは鬱陶しいことだと敬遠するようになりました。何も理解できず、気がついたら戦争に巻き込まれていたなどという事態はあってほしくありません。しかし、目下の政治状況を見ますと、その危険がかなり大きいように思われてなりません。

関連書:『間違いだらけの少年H』、『青春は疑う』、『餓鬼一匹』(小社発売)

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目次

1 少国民の名のもとに──序にかえて
2 戦争体験は一律ではない
3 おそるべき優秀智能少国民
4 ある少国民の「夏季修練帳」
5 学級経営誌が語る少国民生活の実態
6 不良少国民は敵よりこわかった
7 御真影はただの写真ではなかった
8 父親を死地へ早くやれという子の嘆願
9 輝く皇軍、軍紀は軍忌
10 軍機保護法は対敵法ではなかった
11 ときに兵隊も逃げることがあった
12 軍隊へ貯金しに行った兵士
13 “婦人雑誌”が語っていた真実
14 個々の侵略を伝える憲兵報告書
15 血染めの日の丸大量生産
16 大日本帝国が守ろうとしたもの
17 つまらぬ特高幹部の本
18 翼賛選挙公報の怪しさ

後書き
山中恒著作一覧

<読者の声>  「戦争は国家総動員体制」の恐怖を埋もれた資料を掘り起こされて実証的に明らかにしてくださいました。私たちの世代が体験したことを、聞いたり伝えられたりしたことを点から面に再編成された貴重な歴史の記録に敬服いたします。日本の歴史に記憶したり記録したりしておかなくてはならないことを英断をもって出版されておられることに頭が下がります。出版部数とのかかわりでしょうか、本の価格が高いのが「無職生活者」にとっては辛いところですが。(男性 60歳 無職)

原著と追い書きの間に作者のやるせない思いがにじんでいます。戦時中のプロレタリア系作家の転向、まさに今の問題ですね。8月に山中さんが新著を出しつづけることが希望です。『餓鬼一匹』行けるところまで行って下さい。(男性 69歳 著述業)

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