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餓鬼一匹 [山中恒少国民文庫]

ボクラ少国民前夜

餓鬼一匹
著者、編者、訳者など 山中 恒
ISBN 978-4-326-95034-8
出版年月 2003年3月
判型・ページ数 280ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

30年前、児童読み物作家を自称して、児童文学本流から離脱したために、本隊からはぐれたゲリラ隊員であるとか、落伍したのに強がって本隊の悪口をいうだだっ子作家と言われた山中恒が、初めて大人を読者対象として刊行した著書である。この著書が、その後のほぼ8年にわたる「ボクラ少国民・シリーズ」執筆のきっかけを作る。本書の至る所にその萌芽があるが、同時に「ボクラ少国民」では取り上げなかった戦争下の子どもコンミューンの「褻」の部分への言及もある。日華事変下の未だゆとりのあった時代の山中恒の周辺についてもユーモアたっぷりに語っており、ある種の自伝スタイルで、文体もバナナ叩き売り的迫力に満ちている。

同著者 『青春は疑う』 山中恒少国民文庫① 本体2400円(勁草書房)

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目次

1 いささか自己礼賛めいた序論
2 その民話的出生と講談的発育
3 カステラの果した学習的原点
4 コンビネエション文化的意義
5 さかさまの鬼との呪術的連帯
6 物怪がもたらした発作的証言
7 美人反応による雰囲気的恐怖
8 望郷的心情による断片的記憶
9 チャンチャンオジサン的現実
10 ルンペンなる名の幻想的妖怪
11 幽霊と鯉のぼりの類似的反応
12 ふし穴構造による近視的世相
13 絵画的欲求不満と民話的次元
14 町の人気ものと野武士的発想
15 有効なる運命譚の懲罰的効果
16 代役に解消された感傷的初恋

あとがき抄
山中恒著作一覧

<読者の声> 自分自身の子供時代の記憶と重ね合わせて読みました。現在進行中の状況へも確かな視点で問題提起、異議申立が成されています。山中氏が今後とも健康で作家活動されることを祈っております。(男性 60歳)

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