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教育思想のポストモダン [教育思想双書〈第2期〉]

戦後教育学を超えて

教育思想のポストモダン

ポストモダン思想は現代教育学に何をもたらしたのか。教育哲学・教育思想史・教育実践の3点から、教育学の新たな展開を描き出す。

著者、編者、訳者など 下司 晶
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-29913-3
出版年月 2016年12月
判型・ページ数 四六判・336ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

戦後日本の教育学は近代をどのように理解し、ポストモダニズムをいかに受容したのか。また、1970~80年代にかけて隆盛し90年代に一世を風靡した近代批判の思潮は、教育学に何をもたらしたのか。戦後から現在に至る教育学の変遷と、ポストモダン以後の教育思想・教育哲学の新動向を描き出し、教育と教育学の未来を展望する。

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目次

まえがき

序章 教育思想とポストモダン
 一 教育学とポストモダン
 二 ポストモダンとポストモダニズム
 三 教育学のポストモダン思想
 四 本書の対象と範囲

第一章 ポストモダニズムと規範の喪失?─教育哲学のポストモダン思想受容
 はじめに─忘却のポストモダニズム
 一 スケープ・ゴートとしてのポストモダニズム
 二 密教としてのポストモダニズム
 三 規範主義の継続
 四 パフォーマティヴではなくコンスタティヴに
 五 ポストモダニズムの大いなる遺産
 結語に代えて─血肉化されたポストモダニズム

第二章 近代批判、未完のプロジェクト─教育哲学は近代をどう論じてきたか
 はじめに─教育哲学における近代論の展開
 一 アイロニーとしての近代─一九六〇年代
 二 近代主義の登場─一九七〇年代
 三 近代主義の全盛─一九八〇年代
 四 近代批判の展開─一九九〇年代
 五 近代批判を超えて─二〇〇〇年代
 結語に代えて─近代批判、未完のプロジェクト

第三章 近代教育学批判とは何だったのか─教育思想史の課題と方法に寄せて
 はじめに─忘却の誘惑に抗して
 一 なぜ「近代」の「思想史」なのか?
 二 「戦後教育学の近代」批判
 三 教育思想史から教育人間学へ?─近代教育学批判の展開
 四 近代教育学批判のアクチュアリティ
 結語に代えて─省察と対話の近代教育学批判

第四章 言語論的転回以後の教育思想史─あるいは、ポストモダニズムの何がいけないのか
 はじめに─ポストモダンを経てなお教育批判は可能か?
 一 教育思想は批判の根拠たり得たのか?
 二 言語論的転回以後の教育思想史─語られなかったルール
 三 「言語論的転回以後の教育思想史」のこれから─再び歴史へ
 結語に代えて─〈根源的に失われた何か〉への距離

第五章 教育哲学と教育実践、その関係性の転換─見失われた啓蒙のゆくえ
 はじめに─啓蒙のゆくえ
 一 戦後教育学と教育実践─マルクスの呪縛を離れて
 二 モノローグからダイアローグへ─教育哲学の変容
 三 新たな関係性のために─場所、テクスト、臨床
 結語に代えて─理論‐実践の媒介者を育てる

第六章 国民の教育権論をフーコーで組み替える─道徳の教科化にどう向き合うか
 はじめに─「戦後レジームの終焉」と戦後教育学批判
 一 戦後教育学パラダイムの形成と継承
 二 国民の教育権論の限界とその呪縛
 三 統治としての近代教育とその批判
 結語に代えて─教育を変革する回路

終章 戦後教育学を超えて
 一 戦後教育学から冷戦後教育学へ
 二 近代批判のゆくえ
 三 教育思想から社会思想へ

あとがき
索引
初出一覧

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