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戦後日本の教育学

史的唯物論と教育科学

戦後日本の教育学

戦後、いかなる教育学説・教育論争が展開されてきたのか。史的唯物論と教育学の関係を紐解きつつ、画期となる理論や論争を検討する。

著者、編者、訳者など 井深 雄二
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25118-6
出版年月 2016年11月
判型・ページ数 A5判・312ページ
定価 本体5,700円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

戦後日本の教育改革期に隆盛したマルクスの史的唯物論に着目し、それが教育学説に与えた影響を論述する。また、1950年以降に展開された教育科学論争やコア・カリキュラム論争史を検討するとともに、教育改革にかかわる教育イデオロギーの分析を行う。教育学研究の方法論を深く探究し、戦後教育学の歴史を捉える際の貴重な一冊。

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目次



序章 史的唯物論と教育科学
 第一節 弁証法的方法
 第二節 史的唯物論の定式と教育

第Ⅰ部 戦後日本の教育科学論争

第一章 戦後初期の教育科学論
 はじめに
 第一節 戦時下の教育本質論
 第二節 戦後初期の教育科学論
 第三節 「生産力の再生産」論争
 まとめ─残された課題

第二章 教育科学論争の諸前提
 はじめに
 第一節 戦後教育改革と教育学─その一断面
 第二節 コア・カリキュラム論争と「生産力の理論」
 第三節 スターリンの言語学論文と「海後理論」
 まとめ

第三章 「教育構造論争」の分析
 はじめに
 第一節 海後理論の理論史的位置
 第二節 「土台における教育」と「上部構造としての教育」─論争の第一段階=論文「資本主義の発展と教育上の諸法則」をめぐる論争
 第三節 「教育上部構造論」批判と「生産力理論」批判─論争の第二段階=『教育科学入門』をめぐる論争
 第四節 スターリン批判後の教育構造論─論争の第三段階=「教育構造論争」の総括
 まとめ

〔補論一〕清水義弘の「教育=上部構造論」批判について
〔補論二〕中野徹三の生活過程論と「教育=上部構造」批判について

第Ⅱ部 教育科学論の展開

第四章 人間形成の物質的基礎
 はじめに
 第一節 人間形成論をめぐる若干の理論的問題
 第二節 人間形成の物質的基礎
 第三節 人格論の社会的基礎─二宮厚美の所論の検討

第五章 阿部重孝の学校制度論
 はじめに
 第一節 制度化せる教育
 第二節 教育と社会
 第三節 阿部重孝の学校制度論の歴史的性格─阿部重孝の学制改革案について
 まとめ

第六章 教育改革と教育科学
 はじめに
 第一節 戦後教育改革理念と戦前日本の教育科学
 第二節 戦後日本資本主義と現代公教育体制
 第三節 中央教育審議会一九七一年答申と教育制度検討委員会報告書
 第四節 教育制度検討委員会報告書と今日の教育改革論
 まとめ─現代教育改革論と教育科学の課題

第七章 現代日本における教育政策分析の課題と方法
 はじめに
 第一節 国民の教育権論の生成と展開
 第二節 能力主義教育と管理主義教育
 第三節 新自由主義と宗像理論批判
 第四節 新自由主義の破綻と教育財政
 まとめ─教育基本法体制の現代的再生、その可能性と必然性

あとがき
初出一覧
【付表】「教育構造論争」文献一覧(一九四七年~一九六〇年)
【付録】「教育構造論争」に関する那須野隆一ノート
事項索引
人名索引

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