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子どもたちの三つの「危機」

国際比較から見る日本の模索

子どもたちの三つの「危機」

日本型しつけと教育の再検討。国際的に評価されている日本の強さを生かす為には。混沌とする子どもの状況へ新たな視点を提示する。

著者、編者、訳者など 恒吉僚子
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65336-2
出版年月 2008年8月
判型・ページ数 四六判・232ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫僅少
 

内容説明

学力やモラルの低下、意欲減退等、様々な子どもの問題が声高に叫ばれる現代、危機意識ばかりが煽られている。しかし、国際的には日本型の教育は評価され、他国のモデルとなっている面も少なくない。本書は「学力の危機」「社会性の危機」「価値の危機」の三つを軸に、外から見た「日本型」教育の特徴と可能性、課題を浮き彫りにする。

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目次

はじめに

第I部 学力の「危機」

第一章 世界の中の日本の学力――問題の所在
 1 受験格差社会の到来?
 2 アジアの受験型社会とハイ・ステークス・テスト
 3 混迷する日本の教育
 4 一九八〇年代に脚光を浴びた日本型の教育

第二章 日本型教育システムの再評価――学力と社会性
 1 均質的な高学力の育成力が高い
 2 人格形成力に優れている
 3 日本の授業研究力が高い
 4 教育に貢献する文化が存在する

第三章 “改革”によって崩される日本の強さ
 1 平等主義日本?
 2 海外のトラッキング論争から学ぶ
 3 均質的高学力の再生
 4 総合力としての学力

第II部 社会性の「危機」

第四章 世界の中の日本人の社会性――問題の所在
 1 西欧の後追いをしてきた日本
 2 言説としての社会性の低下、実態としての社会性の低下
 3 家庭のしつけ
 4 “絆”の育児の落とし穴

第五章 家庭から学校へ
 1 日本の就学前教育の特徴
 2 日本的“自発性”
 3 協力する母親
 4 小学校以後の人格の形成
 5 顔の見える学校
 6 “絆”の教育
 7 繰り返される間接統治

第六章 “絆”のしつけと教育の危機
 1 個人と社会の均衡の変化
 2 家庭と学校の断絶――「協力的」な家庭の終焉
 3 リスク回避社会の子育て
 4 保護者を含む日本型共同体・共生体

第七章 社会性と日本型教育モデル
 1 日本型教育モデルの特徴
 2 課題と向き合う

第III部 価値の「危機」

第八章 東アジア的努力パターン
 1 「頑張る」文化の子ども達
 2 なぜ頑張るのか──努力信仰としつけ観
 3 能力平等観
 4 能力不平等観が意味すること
 5 個人的責任論と個別化

第九章 ポスト努力主義社会日本の到来
 1 「頑張らなくなる」日本の子ども達と二極分化
 2 日本の価値教育
 3 全人教育の再評価
 4 日本の全人教育を振り返って

終 章 日本型の“光”と“影”
 1 日本型共同体モデルの可能性
 2 共同体的特徴
 3 日本型多文化的共生体

あとがき
参考文献
人名索引
事項索引

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