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セラピー文化の社会学

ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ

セラピー文化の社会学

ポジティブシンキング、心理療法、自助グループ、スピリチュアル…現代社会を席巻する心理主義=ポップ心理学の実態を明らかにする。

著者、編者、訳者など 小池靖
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65329-4
出版年月 2007年8月
判型・ページ数 四六判・256ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

心理学的な発想によって私たちは生き方を決めることがあるのだろうか? 販売員ネットワーク、自己啓発セミナー、アダルトチルドレン・ブームなどを題材に、社会学の立場から現代の「セラピー文化」を分析する。前向き思考、人格改造、トラウマ説は、現代人にとって何であるのか。文化社会学、宗教社会学の双方にまたがる意欲作。

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目次

はじめに 心理主義の時代

第一章 セラピー文化の社会学をめざして
 1 心理主義、セラピー文化とは何か
 2 セラピー文化をめぐる先行研究
 3 事例と分析
 4 調査方法

第二章 ネットワークビジネス
 1 積極思考の広がり
 2 「願いはかなう」のルーツ
 3 「強い自己」の強調
 4 アイデンティティ変容のプロセス
 5 他者観と仲間意識
 6 ネットワークビジネスと社会
 7 積極思考のジレンマ

第三章 自己啓発セミナー
 1 自己啓発という発想
 2 歴史――潜在能力から自己実現まで
 3 「すべての源」としての自己
 4 「ブレイクスルー」のプロセス
 5 他者との一体感
 6 自己啓発セミナーと社会
 7 自己啓発は自己を真に解放するか

第四章 トラウマ・サバイバー運動
 1 トラウマが強調される時代
 2 十二ステップ式自助グループの展開
 3 「弱い自己」の台頭
 4 トラウマ解放のプロセス
 5 他者観――自伝の内容から
 6 トラウマ・サバイバー運動と社会
 7 セラピー文化の新しい潮流

第五章 セラピー文化における諸潮流の展開
 1 三つの運動を比較する
 2 スピリチュアリティとイニシエーション
 3 「弱い自己」の政治学
 4 ポストモダン社会とセラピー
 5 セラピー文化の両義性

結語 強い自己から弱い自己へ――セラピー文化のゆくえ

あとがき
文献
事項索引
人名索引

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