ジェンダー学と出会う

ジェンダー学と出会う

長谷川眞理子・柏木惠子・金城清子・江原由美子等の第一線の研究者がジェンダー学との出会いを語り読者を新たな知の地平へと誘う。

著者 目黒依子
ジャンル 社会・女性
出版年月 2007年6月
ISBN 978-4-326-65326-3
判型・ページ数 4-6・192ページ
定価 2,420円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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ジェンダー学は、社会現象を理解する新たなそして必須の切り口である。本書は、進化生物学、発達心理学、法学、社会学、教育学等でジェンダー学が私たちに何をもたらしたのかを明らかにする。グローバル化、多様化する現代社会をジェンダーの視点から照射する学際的試み。自らの立ち位置を知り現代社会と対峙する為の格好の水先案内。

はしがき[山懸喜代]

序 章 ジェンダー学は何をもたらしたか[目黒依子]
 1 パラダイム・シフト
 2 ジェンダー研究出現の社会的背景
 3 社会運動と研究の連携
 4 ジェンダー学の政治的役割──平等・開発・平和のグローバル運動
 5 課題

第一章 進化生物学とジェンダー[長谷川眞理子]
 1 性差の存在をめぐる四つの「なぜ」
 2 性淘汰の理論
 3 人間における性差
 4 おわりに

第二章 ジェンダーと親子の発達研究[柏木惠子]
 1 親子研究の特徴
 2 子どもという価値
 3 誰が育児をするのか

第三章 ジェンダーの法律学──少子化対策を手がかりに[金城清子]
 1 法女性学からジェンダーの法律学へ
 2 男性に対しても抑圧的だった性別分業
 3 性別分業を前提としてきた戦後の日本社会
 4 性別分業を前提とした育児休暇制度
 5 憲法違反ではないが、女子差別撤廃条約には反する──国籍法改正

第四章 関係性としてのジェンダー[江原由美子]
 1 関係性とは
 2 知識としてのジェンダー
 3 日常生活における「知識としてのジェンダー」
 4 知識批判の視点としてのジェンダー
 5 「労働」概念をめぐって
 6 「ジェンダー視点による学問の再構築」
 7 関係性としてのジェンダー

第五章 女性学・ジェンダー研究と教育の制度化[舘かおる]
 1 女性学・ジェンダー研究との出会い
 2 大学教育における女性学・ジェンダー研究の制度化の展開
 3 学術世界におけるジェンダー研究/ジェンダー学の承認
 4 課題の明確化とこれからのジェンダー研究/ジェンダー学のために

第六章 ジェンダー学との出会い──パネル・ディスカッションより
 1 フェミニストのバイオロジスト
 2 法女性学をめざす
 3 知識社会学と「女性問題」
 4 女性学と出会う
 5 ジェンダー学へ

補 章 大学教育におけるジェンダー学の導入──聖心女子大学におけるジェンダー学副専攻設置までの経緯[鶴田敦子]
 1 複眼的視野をもち多面的な能力を備えた学生に
 2 「女性学」から「女性学・ジェンダー論」へ(二〇〇二年度)
 3 「ジェンダー論入門」三科目設置(二〇〇三年度)
 4 客員教授を迎える(二〇〇四年度)
 5 学科横断型「ジェンダー学副専攻」の開設(二〇〇五年度)
 6 そして、今後の発展に向けて(二〇〇六年度~)

あとがき[岩上真珠]

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